第57回「PMP受験対策〜アウトプットから憶えるPMP対策」(その3:コスト)

使用する本は以下の通りです。
・PMBOKガイド:2000年版
・Porject Management Professional(PMP教科書)(翔泳社
・PMP試験実線問題(オーム社
・よくわかるPMP認定試験合格対策(技術評論社
・PMP試験対策講座1 基礎編(翔泳社)(→iPOD等に録音し通勤時間等で聞くと良)
Pmp Exam Prep(Rita本)(随時使用)
このブログでは、各プロセスのインプット・ツールと技法・アウトプットを、アウトプットを中心に理解しながら憶えていくことに重点をおきます。
私が考えるアウトプットからみたストーリーを記載しますので参考にして下さい。但し、見るだけでなく、必ず自分なりの言葉で整理しなおし、口に出して憶えてみてください(オートクライン機能を活用してください)。また、他によい憶え方があれば教えてください。
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最近は更新されていませんが、PMP試験に120日で合格する方法さんのブログも参考になります→PMP120日で合格

<3回目:プロジェクト・コスト・マネジメント>
1.資源計画
プロジェクトのアクティビティを実行するために、どのようなリソース(人、機器、資材)をどれだけ使用し、いつ必要になるかを決定する。

  • <インプット>
    • WBS
    • ②過去の情報
    • スコープ記述書
    • 資源プール記述書:どのような資源が投入可能か。
    • ⑤組織の方針:配員の方針、機材の購入方針(買取、レンタル)等
    • アクティビティ所要期間見積り
  • <ツールと技法>
    • ①専門家の判断
    • ②代替案の識別
    • ③プロジェクトマネジメント・ソフトウェア
  • <アウトプット>
    • 資源に対する要求事項:どの種類の資源がWBSの要素ごとにどれくらい必要かを記述したもの。
  • <アウトプットの確認>:ワークパッケージ(WBSの最下層レベル)を実現するのに必要な資源について記載した資源に対する要求事項
  • <ストーリー>コストを計算するためどういう資源が必要にあるか資源に対する要求事項を決める →何を元に資源に対する要求事項を決めれるか(インプット):WBSのワークパッケージを実現するための資源なのでWBS、プロジェクトの妥当性を目標に合わせた資源を使う必要があるためスコープ記述書、どのような資源が利用できるのかを知るため資源プール記述書、各アクティビティの作業時間にあった資源が必要なのでアクティビティ所要期間見積り →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法): 資源のプール状況を整理するためPMSを利用する。他には、専門家の判断、代替案の識別。

2.コスト見積り
プロジェクトのアクティビティを完了するのに必要な資源コストの見積りを行うプロセス

  • <インプット>
    • WBS
    • 資源に対する要求事項
    • 資源レート
    • アクティビティ所要期間見積り
    • ⑤見積り関連刊行物:市販のデータ
    • ⑥過去の情報
    • 勘定科目表:正しい勘定科目に仕分け
    • リスク:リスクの影響を盛り込む
  • <ツールと技法>
    • 類推見積りトップダウン見積り
    • 係数モデル見積り
    • ボトム・アップ見積り:精度は見積りに掛けるコストに比例
    • ④コンピュータ・ツール
    • ⑤他のコスト見積り手法
  • <アウトプット>
    • コスト見積り
    • ②詳細資料
    • ③コスト・マネジメント計画書:コスト差異の管理方法の記述
  • <アウトプットの確認>:プロジェクトのアクティビティを完了するために必要なコストを見積る(コスト見積り
  • <ストーリー>プロジェクトに要する資源に対するコスト見積りを行う。 →何を元にコストを見積りのか(インプット):WBSで定義した作業を完了するためのコストなのでWBS、資源計画のアウトプットである資源に対する要求事項、価格を計算するためには資源レートも必要、資源を要する期間を知るためアクティビティ所要期間、それにある程度のリスク分も考慮する。 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):見積りの方法としては、類推見積り係数モデル見積りボトム・アップ見積りを用いる。

3.コストの予算化
コスト見積り全額を個々の作業(アクティビティ、ワーク・パッケージ)に割り当て、プロジェクトのコスト実績を把握するためのコスト・ベースラインを設定する。

  • <インプット>
    • コスト見積り
    • ②WBS
    • プロジェクト・スケジュール
    • ④リスク・マネジメント計画書
  • <ツールと技法>
    • コストを予算化するツールと技法
  • <アウトプット>
    • コスト・ベースライン:時間軸に展開した予算
  • <アウトプットの確認>:見積ったコストをコスト・ベースラインとして設定する。
  • <ストーリー>見積ったコストをコスト・ベースラインとして設定する。 →何を元に設定するのか(インプット):見積ったコスト見積り、いつどの作業でコストが発生するかを確認するためプロジェクト・スケジュール、リスクに対するコスト方針を確認するためリスク・マネジメント計画、各アクティビティに対するコストを割り当てるためWBS →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):コスト見積りと同様

4.コストコトロール
コスト・ベースラインに対して変更をもたらす要因に働きかけ、変更をマネジメントする

  • <インプット>
    • コスト・ベースライン
    • ②実績報告書
    • 変更要求
    • ④コスト・マネジメント計画書
  • <ツールと技法>
    • コスト変更管理システム
    • 実績測定
    • ③EVM
    • ④追加の計画
    • ⑤コンピュータツール
  • <アウトプット>
    • コスト見積り改定版
    • 予算更新版
    • 是正処置
    • 完成時総コスト見積り
    • ⑤プロジェクト終結
    • ⑥教訓
  • <アウトプットの確認>:コスト・ベースラインを元にEVM等を行い、コストの予算に変更が生じればそれをマネジメントする。最終的なコスト予測としての完成時総コスト見積りをプロジェクトの実施中に随時検討する。
  • <ストーリー>最も妥当と考えられるプロジェクトコストとして完成時総コスト見積り(EAC)を出す、ベースラインが変更されるので予算更新版コスト見積り改定版、計画に戻すために是正処置 →何の影響で差異が発生し何を元にマネジメントするのか(インプット):コストの予算化のアウトプットでありコスト計画のベースとなっているコスト・ベースライン、計画との差異の実績を把握するため実績報告書、予算の増加や削減等のコストに対する変更要求 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):コスト変更管理システムに則って実施する、実績については実績測定を行う。

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