第63回「PMP受験対策〜アウトプットから憶えるPMP対策」(その9:統合管理)

使用する本は以下の通りです。
・PMBOKガイド:2000年版
・Porject Management Professional(PMP教科書)(翔泳社
・PMP試験実線問題(オーム社
・よくわかるPMP認定試験合格対策(技術評論社
・PMP試験対策講座1 基礎編(翔泳社)(→iPOD等に録音し通勤時間等で聞くと良)
Pmp Exam Prep(Rita本)(随時使用)
このブログでは、各プロセスのインプット・ツールと技法・アウトプットを、アウトプットを中心に理解しながら憶えていくことに重点をおきます。
私が考えるアウトプットからみたストーリーを記載しますので参考にして下さい。但し、見るだけでなく、必ず自分なりの言葉で整理しなおし、口に出して憶えてみてください(オートクライン機能を活用してください)。また、他によい憶え方があれば教えてください。
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<9回目:プロジェクト・統合・マネジメント>

1.プロジェクト計画策定
戦略計画を含む他の計画プロセスのアウトプットをもとにプロジェクト実施と、プロジェクト・コントロールの指針となる首尾一貫したプロジェクト計画書を作成すること。

  • <インプット>
    • ①他の計画からのアウトプット
    • ②過去の情報
    • ③組織の方針
    • ④制約条件
    • ⑤前提条件
  • <ツールと技法>
  • <アウトプット>
    • プロジェクト計画書
    • ②詳細資料
  • <アウトプットの確認>:これまでに作成された他の計画からのアウトプットをもとにプロジェクトを実施し、プロジェクト・コントロールの首尾一貫した文書としてプロジェクト計画書を作成する。このプロセスはプロジェクトを通じて繰り返し実施される。承認を受けたプロジェクト計画書が全体のプロジェクト・スコープとなる。プロジェクト計画書はプロジェクトが進むにつれ逐次改訂される。一方、ベースラインは頻繁に改訂しない。プロジェクト計画書とスケジュールは、コミュニケーション・マネジメント計画書の規定に従い配布される。
  • <ストーリー>プロジェクト実施のマネジメントに用いられる全体的な計画書であるプロジェクト計画書を作成する。 →何を元にプロ計を作成するのか(インプット):他の計画からのアウトプットを統合して作成する。また、過去の情報や、組織の方針、制約条件、前提条件も考慮する。 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):チームの指針となる体系的な計画技法であるプロジェクト計画法や、ステークホルダーもプロジェクトに貢献してもらうためステークホルダーのスキルと知識も活用、他は各プロセスのアウトプットを収集。統合するためにPMISを用いたり、EVMで実績を測定し対策を考える。

2.プロジェクト計画の実行
プロジェクト計画を執行する主要プロジェクトであり、プロジェクト予算の大半がこのプロセスを行うことに費やされる。

  • <インプット>
    • ①プロジェクト計画書
    • ②詳細資料
    • ③組織の方針
    • ④予防処置
    • ⑤是正処置
  • <ツールと技法>
    • ①一般的なマネジメントスキル
    • ②成果物に対するスキルと知識
    • 作業認可システム
    • 状況レビュー会議
    • プロジェクトマネジメント情報システム(PMIS)
    • ⑥組織の手続き
  • <アウトプット>
    • 作業結果
    • 変更要求
  • <アウトプットの確認>:プロジェクト計画に含まれているアクティビティを作業内容や手順を確認しながら実行し、プロジェクトで実施したアクティビティの結果である作業結果を出す。また、プロジェクト実行中に変更要求が発生するので、それもマネジメントする。
  • <ストーリー>プロジェクト計画を実行することで、プロジェクトで実施したアクティビティの結果である作業結果を出す。また、プロジェクト実行中に発生した変更要求を明らかにしていく。 →何を元に作業結果を出すのか(インプット):プロジェクト計画の実行は、(プロジェクト計画の策定のアウトプットである)プロジェクト計画書に基づいてプロジェクトを実施することで作業結果を出す。また、プロジェクト計画を実行するにあたっては、組織の方針を考慮するとともに、リスクに対する予防処置や、ベースラインとのズレに対しては是正処置を行う。 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):リーダシップ、コミュニケーション、交渉、問題解決、組織への影響力などの一般的なマネジメントスキルや、成果物に対するスキルと知識の活用を必要(必要なスキルは資源計画で定義され、要員調達で調達される)。 また、プロジェクトへの各作業の着手は作業認可システムの公式な手続きによって実施される。手続きには組織の手続きも考慮する。情報交換のためには状況レビュー会議を定期開催し、情報の収集・統合にはPMISを用いる。

3.統合変更管理
納得できる変更となるように変更をもたらす要因に働きかけたり、変更が発生したことを確定したり、変更の発生に際し実際の変更をマネジメントする。

  • <インプット>
    • ①プロジェクト計画書
    • ②実績報告書
    • ③変更要求
  • <ツールと技法>
    • 変更管理システム
    • コンフィギュレーションマネジメント
    • 実績測定
    • ④追加の計画
    • ⑤プロジェクトマネジメント情報システム(PMIS)
  • <アウトプット>
    • ①プロジェクト計画書更新版
    • 是正処置
    • 教訓
  • <アウトプットの確認>:プロジェクトの変更に対し是正処置を行うとともに、このプロセスで得られた教訓をまとめる。変更が発生すれば、逐次プロジェクト計画書を更新しプロジェクト計画書更新版として改訂する。
  • <ストーリー>プロジェクトの変更に対しベースラインに戻すための是正処置を行うとともに、このプロセスで得られたノウハウを教訓としてまとめる。また、発生した変更内容に従って、プロジェクト計画書更新版としてプロジェクト計画書を改訂する。 →何を元に是正処置を行うのか(インプット):変更のコントロールにあたってはプロジェクト計画書を参考にする。どのような変更要求(実績報告、プロジェクト計画の実行のアウトプット)があったかを実績報告書(実績報告のアウトプット)で確認する。 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):プロジェクトの監視・評価方法や変更処理に関する手順を正式にまとめた変更管理システムに従って実施していくとともに、技術面・事務管理面での指示と監視を文書化した手順であるコンフィグレーション・マネジメントにも従って監視する。EV分析など実績と計画の差異を把握するために実績測定を行い、必要であれば追加の計画を考慮する。情報の収集・統合にはPMISを活用する。


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これで、一通りプロセスは終了。明日、明後日は復習とします。明日は全プロセスの<ストーリ>のみをまとめて見ます。明後日は、全般の復習とその他追加整理事項とします。
なお、その1〜その9の内容をワープロでまとめた文書ファイルをダウンロードできるようにしておく予定ですのでお楽しみに
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