第58回「PMP受験対策〜アウトプットから憶えるPMP対策」(その4:品質)

使用する本は以下の通りです。
・PMBOKガイド:2000年版
・Porject Management Professional(PMP教科書)(翔泳社
・PMP試験実線問題(オーム社
・よくわかるPMP認定試験合格対策(技術評論社
・PMP試験対策講座1 基礎編(翔泳社)(→iPOD等に録音し通勤時間等で聞くと良)
Pmp Exam Prep(Rita本)(随時使用)
このブログでは、各プロセスのインプット・ツールと技法・アウトプットを、アウトプットを中心に理解しながら憶えていくことに重点をおきます。
私が考えるアウトプットからみたストーリーを記載しますので参考にして下さい。但し、見るだけでなく、必ず自分なりの言葉で整理しなおし、口に出して憶えてみてください(オートクライン機能を活用してください)。また、他によい憶え方があれば教えてください。
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<4回目:プロジェクト・品質・マネジメント>

  • プロジェクト品質マネジメントでは、プロジェクトのマネジメントとプロジェクトの成果物の両方を取り扱う。

1.品質計画
どの品質規格がプロジェクトに関連するかを特定し、どのようにそれを満足させるかを決定すること。品質方針を守る方法を計画する。

  • <インプット>
    • 品質方針
    • ②スコープ記述書
    • ③成果物記述書
    • ④標準と規制:標準(規格)=ガイドライン、規制=準拠が強制
    • ⑤他のプロセスからのアウトプット
  • <ツールと技法>
    • 便益・費用分析
    • ベンチマーキング:他のプロジェクトで実行された模範手法と当該プロジェクトの計画手法の優劣比較
    • フローチャート
    • 実験計画法:当該プロジェクトの成果に最も影響を及ぼす要因は何かを識別するための手法(例:コストとスケジュールのトレードオフ、上級SEと若手SE)
    • 品質コスト
  • <アウトプット>
    • 品質マネジメント計画書:品質方針をいかに実践するかを記述
    • 運用基準:適用分野によってはメトリックスと呼ばれる
    • ③チェックリスト:要求された業務ステップを達成したかの照査ツール
    • ④他のプロセスへのインプット
  • <アウトプットの確認>:品質計画を守るための基準として、品質方針を実施するかを記載した品質マネジメント計画書、品質管理の対象物と計測方法を記載した運用基準
  • <ストーリー>品質方針を守るための方法として品質マネジメント計画書、品質管理の対象と計測方法を記載した運用基準 →何を元に運用基準を決めるのか(インプット):組織が持っている品質方針、適用分野特有の標準と規制、そして品質管理対象となる対象を知るためにスコープ記述書と成果物記述書 →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):費用効果を考えるため便益・費用分析品質コスト、他のプロジェクトと比較するためベンチマーキング、構成要素の関連を知るためにフローチャート、どの要因が最も影響を与えているのかを知るために実験計画法

2.品質保証
プロジェクトが適切な品質規格を満足することに確信を与えるため、品質システムの中で実施されるすべての計画的かつ体系的な活動。品質保証のプロセスはプロジェクト全体を通して実行すべきである。

  • <インプット>
    • ①品質マネジメント計画書
    • 品質管理の測定結果
    • 運用基準
  • <ツールと技法>
    • ①品質計画のツールと技法
    • 品質監査:品質マネジメント活動に対する体系的な監査
  • <アウトプット>
    • 品質改善
  • <アウトプットの確認>: 品質管理で品質マネジメントが正しく実施されているか、プロジェクトの有効性と効率性の向上を図り品質を改善していく(品質改善)。
  • <ストーリー>品質を維持するためのプロセスが正しく実施されているかをプロジェクト全体を通して品質改善していく。 →何を元に品質改善するのか(インプット):品質の測定結果を確認する必要があるため品質管理の測定結果、品質保証での計測方法として品質計画のアウトプットである運用基準、また品質マネジメント計画書を参考にする →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法): 品質管理のツールと技法(便益・費用分析、ベンチマーキング、フローチャート化、実験計画法、品質コスト)や、品質を監査するため品質監査

3.品質管理
プロジェクトの結果が品質規格に適合しているかどうかを判断するために結果を監視し、不満足な結果であれば原因を除去するために方法を特定する。

  • <インプット>
    • 作業結果
    • 品質マネジメント計画書
    • 運用基準
    • チェックリスト
  • <ツールと技法>
  • <アウトプット>
    • 品質改善
    • 受け入れの決定:不合格なら手直し
    • 手直し
    • 記入済みチェックリスト:プロジェクト記録の一部
    • プロセスの調整:品質管理の測定結果に従い、迅速に取られる是正処置、予防処置
  • <アウトプットの確認>:品質管理の測定結果をみて合格か不合格かを判断し受け入れの決定を行い、不合格であれば手直しをやる。また、品質保証と同様に品質改善を実施していく。測定の結果によっては、是正処置や予防処置を行うためプロセスの調整を実施する。
  • <ストーリー>品質基準を維持できているか検査結果をもとに受け入れの決定を行う。不合格のものは手直しを実施する。また、品質保証と同様に品質改善を行い、測定の結果によっては是正処置を行うためプロセスの調整を実施する。 →何を元に合否を判断するのか(インプット):プロジェクト計画のアウトプットである作業結果、品質計画のアウトプットである品質マネジメント計画書運用基準チェックリストを元にする →どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法): 品質管理のインプットの情報を検査する。検査には管理図パレート図統計的サンプリングフローチャート傾向分析を行う。


合格体験記としては毎日がレビューさんの記事も参考になります。毎日がレビュー

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