第135回目「金持ち父さん貧乏父さん〜その3/3」(ロバートキヨサキ著)
<ポイント>
- 恐怖心を克服する
- 自分に支払うことから始める
- 与えることから始める
<対象となる人>
- 金持ち父さんになりたい人
- 投資に興味のある人
- ファイナンシャルリテラシーを高めたい人
<Principle(面白いこと3点)>
- 負けることを恐れないものが勝つ
- 失敗をチャンスに変える
- 脳を働かせる
<So What?/True? (Answerは皆さんも考え下さい)>
- 臆病な気持ちはどこからくるのだろうか。臆病な心で目的が閉ざされてしまっているとしたら、それは自分にとって大した目標ではないのかも知れない。モチベーションが高いところ、高い志が臆病な心を追い出してくれるのか。
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<抜粋>(かっこ内は私の意見)
(青(客観重要、まあ大事)、赤(客観最重要、すごく大事)、緑(主観大切、おもしろい))
金持ち父さんの六つの教え
1.金持ちはお金のためには働かない
2.お金の流れの読み方を学ぶ
3.自分のビジネスを持つ
4.会社を作って節税する
5.金持ちはお金を作り出す
6.お金のためではなく学ぶために働く
実践その一:まず五つの障害を乗り越えよう
1.恐怖心
2.臆病風
3.怠け心
4.悪い習慣
5.傲慢さ
(1)第一の障害:お金を失うことに対する恐怖心
- 問題なのは恐怖そのものではなく、それに対する対処のしかた→損をしたときにそれにどう反応するかが問題
- 失敗に対する対処のしかたが人生に違いを生み出す
- テキサス人の生き方:勝ったときはテキサス人はそれを誇りにするが、負けたときはそれを自慢にする
- 人は損をするのが怖くて、そのために損をする
- 「勝つことは負けを恐れないことを意味する」(フラン・ターケンソン)
- だれもが天国に行きたがるが、死にたがる人はいない→世の中の大部分の人が金持ちになることを夢見ているが、損をするのを恐れるあまり何もしない
- テキサス人:失敗を葬り去ったりしない→失敗によって意気を奮い立たせる→失敗を受け入れ、それを元気の源に変える⇔テキサス人は失敗からエネルギーをもらって勝利者になる
- 「私はいかなる失敗もチャンスに変えようとつねに努力してきた」(ジョン・D・ロックフェラー)
- 失敗をこやしにしてやる気を起こす者が勝者となり、失敗によって打ち負かされる者が敗者となる←勝利の最大の鍵はここにある
- もし金持ちになりたいという気が少しでもあるのなら、焦点を絞らなければだめ⇒たくさんの卵をごく少ない数の籠に入れる⇔中産階級の人間は、わずかな卵をいくつもの籠に分けていれている
- 「ラットレース」から解放されたい人は、「失敗に対して自分はどのように反応するだろうか」と自問してみる
(2)第二の障害:悪い方ばかり考えて臆病になる
- 外からのチキン・リトルの脅しにまんまと乗ってしまう
- 多くの人がお金に困った状態から抜け出せず、安全策しかとれないでいる大きな理由⇒疑いの気持ちと臆病風のせいだ
- 『いやだ』という気持ちが成功の鍵を握っている
- チキン・リトルは分析をしないで心の扉を閉める
- チキン・リトル:「空が落ちてくる!」を叫びまわっている→自分のやりたくないことをやらなくてすむ方法をとる⇒そのために支払われる代価は大きい⇔人生で自分が最も得たいと思っているものが得られないかもしれない
(3)第三の障害:忙しいことを理由に怠ける
- 「それを買うお金はない」という言葉を口にしてはいけない⇒代わりに「どうやったらそれを買えるようになるか?」と自問する⇔「それを買うお金はない」という言葉が脳の働きを止める⇔「どうやったら・・・?」という問いは脳を働かせる
- 「人間の魂というのはひじょうに強いものだ。魂自身は自分が何でもできることを知っている」
- 怠け心に打ち勝つには、ほんの少し欲張りになればいい
- 心の中のWII-FM(What’s In It-For Me? こうだったら自分にとってどんなプラスがあるか)ラジオに耳を傾ける
- 欲張り心、何かいまよりよいことを求める気持ちがなければ、決して進歩もない
- 「自分の心に聞いて『正しい』と思うことをやることだ。なぜなら、いずれにせよ批難を受けることになるのだから。たとえ何をしようと、また何もしなくても、文句を言われる」(エリノア・ルーズベルト、ルーズベルト大統領夫人)
(4)第四の障害:自分への支払いを後回しにする悪い習慣
- 人間の行動=習慣によってコントロールされている
- 自分に対する支払いを先にすれば、お金に関して自分が強くなる⇔自分に対する支払いを最後にすると自分が弱くなる
(5)第五の障害:無知を隠すために傲慢になる
- 知識が私にお金を儲けさせてくれる。無知はお金を失わせる。
実践その二:スタートを切るための十のステップ
(1)強い目的意識を持つ−精神の力
(2)毎日自分で道を選ぶ−選択する力
- まず選択すべきは教育に投資すること
- 偉大な投資家たちの大いなる頭脳に近づく唯一の方法:謙虚に彼らの言葉を読んだり、耳を傾けたりすること
- 本当の意味で知的な人たちは新しい考え方を喜んで受け入れる
(3)友人を慎重に選ぶ−協力の力
- 富を築くのをさまたげるハードルのうち越えるのが最もむずかしいのは、自分自身に正直になり、人と違ったことをするのをためらわないこと
- いい波はかならずまたやって来る
- 頭のいい投資家:市場の波が最高のときに乗ろうと狙ったりしない→波に乗りそこなったら、次をさがし、そのための準備をする
- お金は情報をもとに作ることができる
- 情報を手に入れるのが早ければ早いほど、少ない危険で大きな利益を得るチャンスがある→友達とはそういった情報を交換し合うためにいる=これこそがファイナンシャル・インテリジェンス
(4)新しいやり方を次々と仕入れる−速習の力
- 「その人がどうなるかは、学んだことによって決まる」
- 「何かを学ぶかは慎重に決めなさい。頭脳はともて大きな力を持っていて、その中につめこんだものによって、あなたがどうなるかが決まる」
- 「金儲けの方法」をマスターする一つの鍵⇒より速く効果の上がる方法をさがすこと
(5)自分に対する支払いをまずすませる−自制の力
- 自分で自分をしっかりコントロールできない人は金持ちになるのをあきらめた方がいい
- 金持ちと中流以下の人とを分ける鍵は、自己統制能力にある
- 自尊心に欠け、金銭面でのプレッシャーにすぐ負けてしまう人は決して金持ちにはなれない
- 自分のビジネスを始めるために必要な能力
- 1.キャッシュフローの管理
- 2.人の管理
- 3.自分の時間の管理
(6)ブローカーにたっぷり払う−忠告の力
- 「その道の専門家」に充分な報酬を支払うことが大事
- 「百科事典が自分に必要かどうか、百科事典のセールスマンに聞くな」
- 大事なのは、顧客の利益を最大にすることをつねに心がけるブローカーを見つけること
- 自分のビジネスを始めるにあたって大切な管理能力の一つ=人の管理
- 中間管理職にいつまでもとどまっている人の多くは、自分より下の人間といっしょに仕事をするやり方は知っていても、自分より上の人間をどう扱ったらよいかわからないから昇進できない
- 人を管理することの本当の意味⇒専門分野で自分よりすぐれている人をうまく使うこと、そして充分に報酬を与えることにある
(7)もとはかならず取り戻す−ただでなにかを手に入れる力
- すぐれた投資家がまず考えること⇒「私にお金をいかに短期間で取り戻すことができるか」
(8)ぜいたく品は資産に買わせる−焦点を絞ることの力
- お金の主人公になるにはお金より賢くなる必要がある
(9)ヒーローを持つ−神話の力
- ヒーローを持つことで、彼らの底知れない才能の一部と手にすることができる
(10)教えることで得る−与えることの力
- 出し惜しみをしないこと、与えること
- 「何かほしいものがあったら、まず与えなければだめだ」
- お金が足りなくなると協会や慈善事業に寄付をする
- 何かが足りないとか何かが必要だと感じたときには、まず、それを人に与えること
- 「神は受け取る必要はないが、人間は与える必要がある」
- 自分がいま持っているものを出し惜しみせず、気前よく人に与えること⇒知力の方もあなたに対して気前よくしてくれる
実践その三:具体的な行動を始めるためのヒント
- 金持ちになるためのスタート
- いまやっていることをやめる
- 新しいアイディアをさがす
- 自分がやりたいと思っていることをすでにやりとげている人を見つける
- 講座に出席する、自習用のテープを買う
- オファー(買付申込書)とたくさんする
- ジョギング、ウォーキング、ドライブをする
- 将来の価値を見極める
- 株式を「バーゲン」で買う
- 適切な場所でさがす
- 買い手を見つけてから売り手をさがす:「パイはまるごと買って分けろ」
- 歴史から学ぶ
<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)
- こ(根拠):失敗に立ち向かえる強い心をもった人がそれを乗り越えられる
- れ(例):やり遂げることに焦点(フォーカス)をあわせていると、失敗から学ぼうとする、問題を解決しようとする気持ちが恐怖心に勝ることで成功が見えてくる。
- ゆ(ユニーク点):金持ちと中流以下を分けているのは自己統制力。
- か(仮説):自分をしっかりとコントロールできないと、周りの状況に流されてしまう。そうなると物事の本質が見えてこなくなるのではないか。自分を強く持ち、コントロールすることで、自分の焦点にぼやけることなく立ち向かっていける。
- い(意見):何かを始めるときは不安がついて回る。その不安は杞憂な者かもしれない。不安の正体を知ることで、それに立ち向かう勇気も湧いてくる。不安は無知からくるのかも知れない。自分を強くもって、焦点(フォーカス)がぶれないように、目標に立ち向かって行く。
<気付き>
脳は目標、目的に向かって動いてくれている。赤を意識すれば赤が目に入ってくる。焦点(フォーカス)を何に向けているか、そしてちゃんとそれを見ているか、そのときの自分の感情をコントロールできているか、それをチェックして行きたい。
<今日の一言>
「自分の夢の実現について、脳に問いかけてみる。」
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