第128回目「地図で読み解く 合戦の日本史〜2」(歴史の謎研究堺編)
<ポイント>
- 戦略が人数の少なさをカバーする
- 神風信仰のルーツは
- 心をつかむには
<対象となる人>
- 日本史が好きな人
- 時代の変化を歴史に学びたい人
- 合戦からビジネスを勝ち抜くヒントを得た
<Principle(面白いこと3点)>
- 異国には自国の戦法・戦い方は通じない
- 正当に評価しないと不満を生む
- しかるべき人の意見に耳を傾けないと自滅する
<So What?/True? (Answerは皆さんも考え下さい)>
- ゲリラ戦法で20倍以上の敵を相手に戦えるのか。その土地や戦法、戦略の方が物量を凌ぐことができるのか。(最近ではベトナム戦争もゲリラ戦法で勝利した?)
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<抜粋>(かっこ内は私の意見)
(青(客観重要、まあ大事)、赤(客観最重要、すごく大事)、緑(主観大切、おもしろい))
2.鎌倉・室町時代
(1)承久の乱:1221年 鎌倉武士を奮い立たせた「尼将軍」大演説の真相
(2)文永の役・弘安の役:1274年/1281年 二度の襲来の後に待っていた本当の「国難」
- 三別抄の乱で高麗軍が三年間持ちこたえてくれたことが、日本にとって幸いした→その間、襲来が予想される北九州沿岸に防塁を築いたり、必要と思われる兵力を手当てしたりできた
- 鎌倉武士の合戦は個人による騎馬線が基本であり、正々堂々と名乗りあってから干戈を交えるというパターン→異国(元)の侵略者にそんなルールは通用しなかった⇒「われこそは・・・」と名乗りをあげたところを元の兵に囲まれ、よってたかって討ち取られてしまった
- 火薬を使った武器も、威力こそ大したことはなかったが、その破裂音に人よりも馬が驚いた
- 慣れない土地で野営し、日本軍から奇襲されることを恐れた⇒結果的にこれがアダになった⇔その夜、北九州一帯を暴風雨が襲った⇒湾上を埋め尽くした元の船が今はすっかり消えていた(暴風雨で元軍が海中の藻屑となった)
- その後、海岸沿いに堅固な石塁を築き、元軍を容易に上陸させなかった⇒元軍はこの防備をさけ、長崎・平戸方面からの上陸を試みる⇒再び、暴風雨が長崎地方を直撃する
- 京都や奈良の寺社では連日、異国退散の大規模な祈祷が行なわれた⇒この後、元軍が壊滅した⇒「日本は神国であり、国難の際には神風が吹く」という信仰、思想が日本人の心に植え付けわれてしまった
- この神風信仰さえなければ敗戦が早まり、日本の被害はもう少し抑えられていたと指摘する歴史家もいる
- 文永・弘安の両役では、参陣した御家人たちはまったくのただ働き←今回のような合戦の場合、侵略者を追い払っても一寸の土地も増えることはなかった
- これを契機として御家人たちの心が鎌倉幕府から離れていき、幕府体制は崩壊の道をたどる
(3)正中の変・元弘の変:1324年/1331年 各地の勢力に火をつけた後醍醐帝、二度の倒幕計画
(4)湊川の戦い:1336年 わずか五年で散った楠木正成の「本懐」とは
- 幕府の軍勢二十万に対し、楠木軍は千に満たなかった
- 幕府軍の武士たちは正成軍が次々と繰り出すゲリラ戦法に面くらう
- 「金剛山いまだ陥落せず」の報に全国の討幕派は奮い立つ→正成が幕府軍の主力を河内に引きつけている間に討幕派の勢力は拡大し、幕府勢力は急速に疲弊
- 王朝政治の復活をめざす建武新政は、武士や庶民が台頭しはじめた社会に大きな亀裂を生む⇒武士階級の不満を代表するかのように、敢然と反旗を翻したのが足利尊氏
- 尊氏は、功績に対しては必ず厚い恩賞で報い、新政権に不満を持つ武家の指示を集めていた
- 正成の献策が朝廷に受入れられていれば、歴史は大きく変わっていたかもしれない
(5)観応の擾乱:1350年〜1352年 足利尊氏・直義の骨肉相食む争いの行方
(6)永享の乱・嘉吉の乱:1438年/1441年 幕府の「矛盾」をさらけ出した二つの内乱
(7)応仁の乱:1467年〜1477年 天下を二分する戦乱と戦国の幕開け
<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)
- こ(根拠):人心の心を掴むものが指導者の器を持つものである
- れ(例):命をかけて戦った行いが報われないと心が離れ、不満が募る。逆に功績にちゃんと報いてあげると、その人のためにまた頑張ってくれる。
- ゆ(ユニーク点):国民の思想は、歴史の中で、それもある時点の場合であっても、形成されている。
- か(仮説):神風という思想は、元の襲来時に暴風雨が日本を救った時からずっと日本人のDNAに中に入り込んでいる。
- い(意見):歴史は、その国の国民性や思想背景を学ぶことができる一つの方法である。
<気付き>
今の時代でも、自分のやってきたことが報われないと不満を持つ。成果主義が横行しているが、正しく評価されないと不満が溜まってしまい、正しく評価される部署あるいは会社に移っていく(特に優秀な人ほど)。正当に評価することが、組織を正しい方向に発展させていく。
<今日の一言>
「その国の歴史の中に、国民性を知ることができ、ひいては自分の考え方のルーツを知ることができる。」
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