第127回目「地図で読み解く 合戦の日本史〜1」(歴史の謎研究堺編)

<ポイント>

  • 平安時代までの日本の合戦は
  • 何が勝敗を分けたか
  • 時代の変わり目になにが起こっていたのか

<対象となる人>

  • 日本史が好きな人
  • 時代の変化を歴史に学びたい人
  • 合戦からビジネスを勝ち抜くヒントを得た

<Principle(面白いこと3点)>

  • 合戦の結果で次の時代の主役を予測する
  • 自然の力が勝者に味方する
  • 一人の天才が勝敗を左右する

So What?/True? (Answerは皆さんも考え下さい)>

  • 勝者は運を味方につけている。運やツキは偶然勝者に訪れるものなのか、それとも勝者が勝者たるために運やツキを呼び込む力をもっているのか。

この本に興味を持てば→決定版 地図で読み解く合戦の日本史


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<抜粋>(かっこ内は私の意見)
青(客観重要、まあ大事)赤(客観最重要、すごく大事)緑(主観大切、おもしろい)


1.古墳・奈良・平安時代
(1)磐井の乱:527年 筑紫国造が夢見た「九州独立」の夢
(2)衣摺の戦い:587年 仏教をめぐる、蘇我氏物部氏対立の構図
(3)白村江の戦い:663年 大和の水軍はなぜ戦い、敗北したか
(4)壬申の乱:672年 古代史最大の内乱の知られざる顛末
(5)坂上田村麻呂蝦夷平定:794〜802年 蝦夷の族長・阿弖流為を待ち受けていた悲劇の真相
(6)承和の変応天門の変:842年/866年 陰謀か、偶然か・・・謀叛と藤原良房を結ぶ線
(7)平将門の乱藤原純友の乱:925年〜941年 東西同時に起きた反乱と律令体制の綻び
(8)前九年の役後三年の役:1051年〜1062年/1083年〜1087年 安倍氏から藤原氏に至る奥州覇権の系譜
(9)保元の乱平治の乱:1156年/1159年 都大路を戦火に巻き込む 大乱が生んだ武士の台頭

  • そもそも武士が登場したのは、白河上皇法皇)の時代にさかのぼる
  • 白河上皇は自らの権力を維持するために独自の武士団「北面の武士」を組織する。つまり、上皇子飼いの傭兵集団−それが武士の起こりであった。
  • 保元の乱で、それまで卑しめられていた武士が初めて都大路を舞台に大規模な合戦を展開したことから、京童は武士の世の到来を予感するのだった。
  • 保元の乱源義朝に従った武士には東国出身者が多く、これに対し平清盛に従った武士は西国出身者が主流だった。こうした地方出身の武士たちが京都を舞台に戦ったことの意味は大きかった。
  • 平治の乱で勝利した平家一門には手厚い論功行賞が行なわれ、やがて平家は全盛期を迎えることになる
  • 保元、平治と二度の争乱をくぐりぬけたことで武士たちは大いに自信を深めた←それまでは貴族の道具でしかなかった自分たちが、帝位を左右するほどの力を内包していることに気が付いた

(10)一の谷の戦い・屋島の戦い:1184年/1185年 無敵・義経軍団はいかにして平家を追い詰めたか
(11)壇の浦の戦い:1185年 平家滅亡を決定付けた運命の一瞬

  • 潮は西から東に流れており、平氏軍は東流の潮に乗って猛攻勢をかけ、一時は内海の広がったところまで源氏軍を追い立てた⇔正午を過ぎて潮流が逆転するや両軍の形成は逆転する
  • 平氏軍にとって壇の浦の戦いの敗因は、一つには味方の寝返りがあった
  • 寝返った張本人:四国水軍の雄、阿波民部重能⇒実はその朝、平氏軍首脳部の間でも、重能が裏切るのではないかという噂が流れていた(重能の息子が源氏の捕虜になっていたから)→「今のうちに重能の首をはねてしまおう」という意見もでた⇔大将の平知盛は「これまでよく奉公してきた者。証拠もなしに首は切れぬ」とそれを押さえた⇒これが結果的にアダとなった
  • 重能率いる三百艘の船団が寝返ったことで連鎖反応が生じた→平氏についていた四国や九州から駆けつけた船団が次々に寝返ったり、戦線離脱したりしたため、パワーバランスが源氏方に大きく傾いた
  • もう一つの敗因は、源義経の奇襲作戦
  • 義経は舵取りを狙わせた→舵取りは非戦闘員であるため、それを意識的に襲うということは当時の海賊の暗黙のタブーであった←義経はそのタブーを無視した
  • もしも源氏方に義経という天才がいなければ、源氏の天下は訪れなかったか、訪れても何年か後になったことは間違いないだろう



<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)

  • こ(根拠):自分たちの時代を確信したものが、大きな時代の流れを制していく。
  • れ(例):前時代の覇権が次の時代の主役を作っていく。武士を作り、利用した貴族が、やがて武士の力を巨大にして主役を明渡してしまう。
  • ゆ(ユニーク点):甘い決断、人情味のある決断が時として、一族を滅ぼしてしまうことになってしまう。
  • か(仮説): 戦場では戦略を練って、リスクを最小限に抑える努力が必要。勝つためには、非情になることも大切。
  • い(意見)平安時代までは、武士が台頭してくるまでのなので大きな戦火はない。自然の力にも左右されたようである。一方で、一人の天才の力が何時の時代でも大きく歴史を変えてゆく。

<気付き>
武士は自分たちの力を知ってから、自分たちの時代になるのを感じた。自分の中にも、隠れている力があるのかも知れない。時代にあった力を出していけば、時代より半歩先を読んでそれにあった力を出していけば、勝者になれるのではないだろうか。

<今日の一言>
「(今の)時代に何が求めらえているのかを意識してみよう。」



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