第111回目「強いリーダーはチームの無意識を動かす」(橋川硬児、石井裕之著)(その2)

<ポイント>

  • 相手にYESと言わせるコツは
  • 相手のモチベーションを上げるコツは
  • 潜在意識に訴えかけるコミュニケーションとは

<対象となる人>

  • コミュニケーション力を向上させたい人
  • 心理学(特にNLP)に興味のある人
  • チームの結束力を向上させたい人

<Principle(面白いこと3点)>

  • 「見る」のでは「観る」ことが大切
  • MeタイプかWeタイプかを見極める
  • タイプ別にアドバイスする

この本に興味を持てば→強いリーダーはチームの無意識を動かす


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ビジネスで活かせるNLPの実践例です。本書には、具体的な説明と例文が記載されていて分かりやすいです。今回から、3回に分けてエッセンスを記載していきます。
なお、NLPについては、4/11(第91回目)〜4/18(第98回目)も参照してください。
今回は、相手を観察し、その結果にそってよりよいアドバイスをしてあげるテクニックです。
<抜粋>(かっこ内は私の意見)
青(客観重要、まあ大事)赤(客観最重要、すごく大事)緑(主観大切、おもしろい)


2.ラポール〜観察力

  • (1)観察力
  • ダメリーダー:スタッフを「見て」はいても「観て」はいない→観察不足を「思い込み」で補ってしまう⇔頭の中で思い込んでいるスタッフと現実のスタッフとでは当然違う
  • 「努力の継続は、潜在意識に対する最強の暗示を構成する」
  • 気持ちを向けると、情報は、向こうから飛び込んでくる
  • 観察力:現場に支持されるリーダーになるためのマスターキー⇔スタッフを「観る」ことが大切→そのためには、まず「気持ちを向けること」が必要
  • (2)観察力養成トレーニン
  • その1:呼吸を観る
    • 吐いて・・・吸って・・・という呼吸の観察をする
    • 「誰かに気持ちを向けてもらっている」と潜在意識が感じることは、その人にとって本当に気持ちのいいこと
    • このトレーニングの大切な目的は、相手を「観る」という習慣を身につけること
    • 呼吸観察をして相手が反応するのは、あなたの気持ちが向いているのを相手の潜在意識が察知したため。
  • その2:視線を観る
    • 思い出すことの内容と、目線の方向は、セットになっている→楽しいことを思い出すときと、悲しいことを思い出すときの目線の方向は違う
    • 慣れてくれば、視線だけで相手が何を考えているのかが推測できるようにすらなってくる
  • その3:感受性のタイプを観察する
  • MeタイプとWeタイプに分かることで、それぞれのスタッフがどういう感じ方、考え方、振舞い方をするかを判断し、予測することができる(左利きは以下はすべて逆で考える)
  • Meタイプ:「私」が主体、Weタイプ:「私たち」が主体
  • Meタイプの傾向が強い:両手を組んだとき右の親指が上になっている、脚を組んだとき左足が上
  • Weタイプの傾向が強い:両手を組んだとき左の親指が上になっている、脚を組んだとき右足が上

<<ちなみに私は、両手を組んだときは左の親指が上、脚を組むときは右足が上>>

  • 基本セオリー:身体の面からみると、Meタイプは右半身、Weタイプは左半身が鈍っている
  • Meタイプ
    • 右手側:鈍っている側=心を閉じてしまう側
    • 左手側:得意・楽な側=心を開きやすい側
  • Weタイプ
    • 右手側:得意・楽な側=心を開きやすい側
    • 左手側:得意・楽な側=心を開きやすい側(誤)→鈍っている側=心を閉じてしまう側(正)
  • Meタイプ:左側に人を置きたがる(左側に人がいると落ち着く)⇔Weタイプ:右手側に人に来てもらいたい(右側に人がいると落ち着く)
  • 人間は、バックを肩からさげるとき、緊張している側の肩にかける傾向がある⇒バッグを抱えることで苦手な側を防御している⇒相手の「警戒していない側(バッグをもっていない側、荷物を持っていない側、髪の毛の分け目のある側、腕の振りの大きい側)」を見極めて、そちら側から声を掛けると、話を聞かせやすくなる
  • Meタイプ:「自分をしっかり持っている」「冷静・冷徹」「主体性がある」「自分で決めたことをしっかりやっていく」、「利己主義的」「気難し屋」「冷たい」「何を考えているのかわからない」
  • Weタイプ:「つきあいやすい」「人懐っこい」「誰とでも友達になれる」、「他人に影響されやすい」「自分の意見がない」「主体性に欠ける」「感情の起伏が激しい」
  • プロジェクトを構成するそれぞれのタスクを、Meタイプに合うタスクか、Weタイプに合うタスクかで振り分けることが必要
  • グループにもタイプがある→「グループをひとりのスタッフだと見る」
  • (3)アドバイスの仕方
  • 相手の感受性のタイプを考慮することなく励ましの言葉やアドバイスを口にしてしまうのは、危険なこと
  • 多くの人は、アドバイスや指導をするときに、「相手の感受性」ではなくて、「自分の感受性」に合わせたことを言ってしまうし、やってしまう
  • Meタイプ
    • Meタイプにはアドバイスするな!→Meタイプから相談されたときは、決してアドバイスをしてはいけない
    • Meタイプ:心の中ではどこか、「ホントは自分が一番偉い」と思っている
    • Meタイプが相談を持ちかけてくる「真意」は、多くの場合、「自己アピール」である→「おまえだったら、もう自分で決めているんだろう?おまえらしく、思ったとおりにやってみろよ」(但し、本心から心をこめて)
  • Weタイプ
    • Weタイプ:アドバイスの内容よりも、「アドバイスしてもらったということそのもので満たされる」
    • いいアドバイスや答えが見つからなかったとしても、Weタイプの相手には積極的に、どんどん助言してあげるほうがいい



<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)

  • こ(根拠):人は自分のことを気遣ってくれる人、気に掛けてくれる人に対しては心を開く。「士は己を知る者のために死す。」と司馬遷史記の中でも言っているように、自分を知ってくれる人を信頼する。
  • れ(例)スクールウォーズ(実話)でも、自分のことを理解してくれる先生=信頼できる先生に対しては、厳しい練習にもついてくるようになる。
  • ゆ(ユニーク点):感受性のタイプを知ることで、その人にあった適格なアドバイスができる。
  • か(仮説):人の感じ方は、それぞれ違う。自分の思い込みで接すると、その人のためにならないばかりか、信頼関係を失うことにもなる。その人を観察し、その人の感受性にあったアドバイスをしてあげる。
  • い(意見):自分の思い込みで行動せずに、その人をよく観察し、理解してあげた上で、適格アドバイスをしてあげる必要がある。

<気付き>
改めて、人にはそれぞれ感じ方が違う。人は心で動機付けられる動物、心で動く動物だということがよく分かった。心理学を理解することは、コミュニケーションの円滑さ、人間関係の円滑さを良くする上で大切なスキルとなる。

<今日の一言>
「自分の思い込みで動かず、よくその人を「観て」理解してみよう。その上で適格な方法でアドバイスをしてあげる。」



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