第100回目「子どもの意欲を引き出す NLP活用事例集 VOL.1」(チーム・ドルフィン著)(その2)
<ポイント>
- 意欲を高めるには
- 自分で答えを引き出すには
<対象となる人>
- 子どもの能力を引き出してあげたい人
- 悩みごとを解決したい/してあげたい人
<Principle(面白いこと3点)>
- 言葉の力を知る
- 肯定的な言葉をかける
- 学習の方法は人によってちがう
この本に興味を持てば→子どもの意欲を引き出す―NLP(神経言語プログラミング)活用事例集〈Vol.1〉 (NLP(神経言語プログラミング)活用事例集 (Vol.1))
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NLPを活用例の続きです。相手の考え方を知り、能力を伸ばして上げている例を紹介しています。
ないとか100回目を迎えることができました。読んで下さる皆様のおかげです。ランキングのクリックも非常に励みになっています。本当にありがとうございます。
GWぐらいには、これまでの結果を分別して検索しやすいHPも導入しようかと考えています。また、読書対象本についても区分けしていこうかと思います(でも、休日出勤が・・・)。
もし、ご意見等があれば、コメントやメールでお願い致します。
<抜粋>(<<>>内は私の意見)
(青(客観重要、まあ大事)、赤(客観最重要、すごく大事)、緑(主観大切、おもしろい))
2.相手の代表システムにあわせる
- 代表システム:人は五感により外の情報を取り入れたり、自分の中に記憶したり、他人とのコミュニケーションをしている。NLPではこれを、視覚(Visual)、聴覚(Auditory)、体感覚(Kinestic)(身体感覚と嗅覚、味覚)の3つに整理し代表システムと呼ぶ。
- 代表システムを知ること=その人にとって受け止めやすい言い方をしたり、相手の言うことをよく理解することが可能となる。
- 例)自分にあった勉強法を知る
- 英語の学習:絵を見せてその状況を覚えさえて答える(視覚)→良くできる子とできない子がいる→できない子でも文章(テキスト)を見てCDで聞くと(聴覚)良く覚えている子がいる⇒視覚で覚えるのが得意な子、聴覚で覚えるのが得意な子がいる⇒それぞれに合った勉強方法を薦めている
3.人のリソースを引き出す
- NLPの前提の一つ:人は必要なリソースをすべて持って生まれている
- リソース:その人がアウトカム(目標)を達成するために手に入れられるすべてのもののことで、その人の体験や考え、環境条件などのすべてを言う。
- 人はアウトカムを達成したり、問題を解決するリソースをすべて持っている存在 <<解決できない問題は、その人の前にやってこないということでしょう。だから、やればできるかな。>>
- 例)緊張からの解放①
- 面接のときに緊張して自分の言いたいことが上手く言えない子へのNLPの応用
- 「うまく言ったことは何か」を聞く→うまく行ったときのことを思い出してもらう(アンカリング)→「うまく行ったとき、何が見える、何が聞こえる、どんな感じがする」かを聞いていく→そのときの感じた内容のキーワードを洗い出す→その時のことをキーワードで思い出し、面接の練習に入る→緊張せず言いたいことが言える
- 自分は話しが苦手→誰のように話しができればよいか→○○さんのように→○○さんならどう話すかを想像し感じてみる(モデリング)→○○さんになったつもりで面接→冷静に話すことができた <<確かに、あの人ならどうするだろう。あの人なら、こう考えるのではないか。あの人なら諦めずに成し遂げ、成功するだろう。あの人になって考えることで、ヒントを得られることってありませんか。>>
- 否定的な言葉のときに、リフレームすることによって意識を変えて、否定的なものが意欲になったり、励みになったりするようにする
- 勉強がいやだなあ→なぜ勉強するの?→高校に入れないと困るから→高校に入れないとこまるからということは、別の見方をすると行きたい高校に行くために勉強しているっていうことでもあるね→そうか、そういうふうに思ったほうがいいね
- 数学がだめ、数学が足を引っ張ると悩む生徒に
- 数学が足を引っ張る、数学でだめなんだ→英語が一番ってすごい。数学をがんばれば、ばっちりだね→そうか、そう思ったほうがいいね
- 得意なことより、苦手なことに目がいきがち→得意なことにまず目をむけさせる
- よくできるところをまず認めて、さらに改善点というところで、「数学ができない」と言うところを「数学ができれば」と2文字変えるだけで、かなり意識が変わる
- 志望校に落ちていても連絡するのかを聞かれたとき
- 落ちても連絡するの→受かったか、落ちたかでなく、どの学校に行くことになったかを連絡して
- (志望校に落ちたため)合否を報告するのではなく、○○高校へ行くことに決まったと伝えればよいということで気持ちが楽になった
- 「人はベストの選択をしている。」
- 肯定的に声かてしていくことで子どもたちの意欲を引き出すことができる
- いつも忘れ物をしている子に対して
- 「○を忘れた子、手を上げて」→申し訳なさそうに手を上げる→明日も忘れ物をしてしまう→「○を明日持ってくる人、手を上げて」→まっすぐピンと手を上げる→忘れも物が減ってきた
- 忘れてしまったと思っている子ども達にとって、「忘れた人」というより、「明日持ってくればいいんだ」といわれるほうが、よほど気が楽になる。
- 「明日持ってくる人」という言い方により、自分は明日持ってくるんだという使命を自覚でき、明日は持ってくるぞという意欲をわかせることができる
- はしゃぎすぎてルールを守らない子どもたちがいる
- 肯定的にルールを伝える:指示を守っている子をほめる→他の子もその様子に気付き守り始める→子ども達をほめてあげる→指示をきかなくてはと意識し始めた
- まずは相手に合わせて、同調しつつ、意図する方向へ段階的にリードしていく(ペース アンド リード)
- すべての人の行動の裏側には肯定的な意図がある。どんなに否定的に見える行動でも、その行動をとった本人には肯定的な意図がある
- いたずらをくり返す→親に構って欲しいとの意図がある
- 一見否定的に思える行動の裏側の肯定的意図を知ることで、その行動とは異なる肯定的な行動を取っていく可能性を見ていき選択肢を増やす
<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)
- こ(根拠):与えられる言葉によって、気持ちが揺らぐことは多い。金言、名言を読むことで、心が落ち着いたり、勇気を貰うことがある。目標達成のために、自分の生き方を見つめるために、座右の銘を持っている人も多い。
- れ(例):「顔色が悪いな」と3人以上に言われると、気分が悪くなると言います(本で読んだか、TVで実験したのかは忘れました)。
- ゆ(ユニーク点):否定的な行動の裏にも肯定的な意図が隠されている。また、人は、肯定的な言葉を貰うと前向きに考えることができる。
- か(仮説):人に対しても、自分自身に対しても否定的な言葉でなく、もっともっと肯定的な言葉を投げかけてあげる。そうすることで、次のフェーズへ進む前向きな行動を起こすことができる。
- い(意見):自分に言い聞かせている言葉を大切にして行きたい。言葉の持つ力を改めて感じさせられた。子どもに対しては、一度教えた問題ができないと言って起こる前にできた問題をほめ、肯定的な言葉をかけてあげて、命令や押し付けではなく自分から考え、自分で行動するまで待ってあげたい。
<気付き>
いかに否定的な言葉は、気持ちを後ろ向きにするか。一方、肯定的な言葉は、気持ちを前向きにし、行動に移る勇気をもたらしてくれるか。言葉の使い方で自分の能力に制限を書けることも、大きく飛躍させることもできる。言葉の力のすごさを認識した。
<今日の一言>
「肯定的な言葉をかけて行こう。そして、できたことをほめてあげよう。肯定的な言葉がアイデンティティを形成し、能力を伸ばしてくれる。」
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