第99回目「子どもの意欲を引き出す NLP活用事例集 VOL.1」(チーム・ドルフィン著)(その1)
<ポイント>
- モチベーションを上げるには
- 人の能力を引き出す方法は
<対象となる人>
- 自分の可能性を高めたい人
- 子どもの可能性を引き出して上げたい人
<Principle(面白いこと3点)>
- What do you want? What stops you? を知る
- アウトカム(目標)を持つ
- 可能性を信じる
この本に興味を持てば→子どもの意欲を引き出す―NLP(神経言語プログラミング)活用事例集〈Vol.1〉 (NLP(神経言語プログラミング)活用事例集 (Vol.1))
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今日からは、NLPを活用されている例を紹介します。具体的な例であり参考になると思います。
子どもとの関係を主体に記載されていますが、紹介されている例に含まれるエッセンスはいろいろな場面で応用できると思います。
<成功の泉>さんでもNLP書籍を紹介されています。
<抜粋>(<<>>内は私の意見)
(青(客観重要、まあ大事)、赤(客観最重要、すごく大事)、緑(主観大切、おもしろい))
0.はじめに
- NLPの前提から:
- コミュニケーションは相手の意欲を引き出すこと
- ひとはエクセレントライフ(最高最大の卓越した人生)を送るために生まれてきている
- NLPで用いる一連の質問から(NLPはこの二つの質問に答えながらエクセレントライフをサポートしていく)
- What do you want? (あなたは何が欲しいですか?)
- What stops you? (あなたが欲しいものを手に入れるのを妨げるものは何ですか?)
- 「あれしなさい」「これはいけません」の命令禁止の会話に加え、「あなたはどうしたいの?」という質問を問いかけていくこと。これが、受動から能動への成長意識の始まり、未来を予測し構築していく意識の芽生えとなる
- NLPの前提から
- 「失敗はない。そこには学びがある。」
- 「ひとの行動の裏側には肯定的意図がある」
1.アウトカム(目的)を持つ
- アウトカム=その人の持つ目的や目標、あるいは望ましい状態のこと⇒NLPでは人々がアウトカムを創り、それに向かって変化していくことをサポートする⇔「あなたはどうしたいの?(What do you want?)」ということを自分自身に、そして人に問いかけていく。
- 人は自分自身のアウトカムを明確にしたときに、あらためて自分の現状や課題が見えてくる。
- 例)夢の中に入る
- 子どもに夢を語ってもらえますか。
やりたいことがないとい子どもに夢を持つ喜びを与えることができますか。
どうしたか==>
①「もし、〜だったらどう?」という質問で、止めているものを外して、欲しいものを見てみる。
②夢が実現した状態をイメージしてもらい「どこにいる?何が見える?何が聞こえる?どんな感じがしている?」と質問することによって、自分の望ましい状態に具体的にする。
他には、
・好きなことから、どんな能力を使うか。その能力を使うをどんなことができるか。を聞いていく。
どうなったか==>
・夢を実現するために何が必要かを考えるようになった(自然に勉強するようになってきた)
・自分自身の目標を意識するようになった
- NLPのテクニック:もしもできたとしたら「As if 〜」⇒現状にとらわれてなかなかアウトカムを描けないとき、「もしも〜ができたとしたら」as if〜という問いかけをすることが有効に働く。
- 例)人は答えを持っている
- 勉強する意欲がない生徒に意欲を持たせることができますか。
進路の目標はあるが、勉強する意欲が湧かない。
どうしたか==>
・本当の目標に自身で気付かせてあげる。
・ほんとうにやりたいことってなにかを誘導してあげる。
・人は「ほんとうにやりたいことは?」という問いかけをすることで、自分自身の中にある能力や答えを自分で見つけていく
- 例)意欲を引き出す
- 漢字の宿題をしない子に意欲をおこさせることができますか。
NLPを知る前:放課後残して課題をさせるなど、あの手この手でアタックしたが効果はあまりなかった。
どうしたか==>
自分で勉強する意義、必要性に気付かせてあげる。
まず相手の良いところを褒める。次に、どうしたいかを尋ね、自分で解決策を探させる。
宿題したい→宿題するとどうなるの→勉強ができるようになる→他にはどんなよいことがあるの→すっきりする→宿題するとどんな人になれるの→信頼される人になる→誰に→友達やお家の人に→じゃあどうする?自分との約束をしてみて→時間を決めて宿題をする
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- 子どもたちを指導する時、特に、行動を改善させたい時、教師がカッカとなって叱ったりペナルティを与えたりしても、それは必ずしも子どもの心に届いているとは限らない。
- 目の高さをおなじにして、穏やかなトーンで語りかけラポールを築いて、自分が本当はどうかりたいのかを問うて、「良い絵」を見せてあげるのが良い。
- 例)「止めているもの」をはずす
- 英語劇の練習で小さな声しか出さない(出せない)子にどうしますか。
まず、セリフを覚えていることを褒める。声の大きさについて聞く。自分が出せる大きな声に比べて今の状態を聞く。大きい声を出すことを止めているのは何かを見つけ出させてあげる。→完璧な発音でないから→きれいな発音だよ→劇でお母さんが一番後ろの席にいたらどう→ちゃんと聞こえるのがいい→伝わるように大きい声をだそう
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- 成果を手に入れるのを止めているパートをさがすことで、自分は意識していなかった価値観や思い込みがあるのに気付くことがある。
- NLPのテクニック:何があなたをとめていますか?⇒アウトカムが明確になっているのに、それに向けた行動にふみ出せないとき、「なにがあなたをとめているのですか?」(What stops you?)という問いかけが、自分を制限している信念や価値観、思い込みに気付かせてくれる。
- NLPのテクニック:8フレームアウトカム⇒アウトカムは肯定的な表現で創る。そしてそれが達成されて手に入ったら、何が見え、何が聞こえ、どんな体の感じがするのかを引き出すことでアウトカムを具体的にしていく。さらに、そのアウトカムはいつまでにどこでだれと達成するのかを情報収集して、行動可能なレベルにまで明確にしていく。
- アウトカムは自分が達成できる適切な大きさであることが大切
- アウトカムを明確にしていく8つの質問
- アウトカムは何か
- エビデンスは
- それは具体的にはどういうことか
- 影響は
- 今自分の持っているリソースは何か
- 何がさらに必要か
- 止めているものは何か
- アウトカムを手に入れることの意味は
- 具体的な行動のステップは
- 「できな〜い。わかんないし。」という生徒に意欲も持たせることができますか。
どうすれば答えを見つけ出せるのかに気付かしてあげる。
何を調べれば答えを導き出すことができるのか誘導してあげる。
答えを見つけ出せれば、そのことを褒めてあげる。
間違った答えがでても、ヒントはだすが指摘はしない。→生徒が気に出し、確かめたくなるのを待つ。
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- 「人は自分が聞きたいと思ったことを聞く。」⇔「人は学びたいものを学ぶ。」
- 「失敗はない。学びがある。」
- NLPのテクニック:ラポール⇒ラポールとは、相手を受け止め、相手とのあいだに信頼感を創り出すこと、相手とこころの回路をつなぐこと。NLPでは、ラポールがコミュニケーションやスキルの前提となる。
- NLPのテクニック:バックトラック⇒相手の言葉を受け止めることで、①相手の言葉をそのまま繰り返す、②相手の言っていることをまとめて返す、③相手の言葉のキーワードを繰り返す
- NLPのテクニック:ミラーリング⇒鏡(ミラー)のように、相手の姿勢や動作と同じ姿勢をすること
- NLPのテクニック:ページング⇒狭い意味では相手と呼吸をあわせること。
<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)
- こ(根拠):自分の能力に気付くことが大切。できないと思っていたことが、やればできると思ったときに、モチベーションはぐんぐん上がってくる。そこに意欲が生まれる。意欲が生まれると楽しくなり、自分で工夫しながら、自分の目標に進んでいく。
- れ(例):そう言えば小学校のとき、算数のテストの前に隣のお兄ちゃんに教えて貰いに行きました。その時のテストは結構難しかったようなのですが(平均点が低かった)、教えてもらっていたおかげで学年でもかなり上位になりました。それから算数が面白くなったという経験があります(結局、大学でも数学科を選択)。
- ゆ(ユニーク点):何が欲しいのか、妨げているものは何かに気付けば、自分で問題を解決していける。
- か(仮説):人は自分の中に問題を解決する能力をすでに備えている。それをどう引きだすことができるか、それに気付くことができるか。それに気付けば、問題を解決しても同然。
- い(意見):自分の能力をもっと信じて見る。それには自分の可能性を引き出す質問を自分にしてみる。そのテクニックをNLPが教えてくれる。
<気付き>
自分の能力を否定してはいけない。自分の能力をもっと引き出してみたい。どこまで自分ができるのかに挑戦していきたい。すでに自分の目標を成し遂げる能力が自分にあるのであるから、それをどんどん引き出していきたい。
<今日の一言>
「自分の能力を信じてみよう。自分の可能性にかけてみよう。」
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