第８７回目「東大生が書いたやさしい株の教科書」（東京大学株式投資クラブAgents著）

＜ポイント＞

株式投資の前に知るべき基本的な知識とは。

＜対象となる人＞

株式投資に興味のある方

＜Principle＞

株は市場心理に左右される。
経済状況、経済情報を常にチェック
PER、PBRを調べる

こお本に興味を持てば→

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今は株のブームの様です。ホリエモンが株についての興味を広げたかも知れませんね。今回は、そのホリエモンの出身大学である東京大学の学生が記載された本です。会話形式になっていて、とても分かりやすいです。
＜抜粋＞（かっこ内は私の意見）
（青（客観重要、まあ大事）、赤（客観最重要、すごく大事）、緑（主観大切、おもしろい））

１．株ってなんだ

株式投資のメリット：①配当（インカムゲイン）、②キャピタルゲイン（売買益）、③優待、④経営参加、⑤株式分割
株式の注文方法：①指値注文＝売買の値段を指定する注文、②成行注文＝売買価格を指定しない注文
基本売買単位＝単元、単元毎でないと株は買えない
ミニ株：単元の１０分の１の株数から買える制度
株の売買：自分なりの機械的なルールを決めること、そしてそれを絶対守る強い自制心を持つことが必要

２．銘柄の良し悪しを調べる

損益計算書（PL）：特に見るべきは「売上高」「経常利益」
PER（株価収益率）：株価÷１株当たり税引き後利益、株価の割安・割高を判断するもの
PER：業種ごとに値に差があるから、その企業が属する業種平均と比べる
PBR(株価純資産倍率)：株価÷１株当たり自己資本、株価の割安・割高を示す指標
PBR：PER同様、業種毎に違うから業種平均との比較をする
ROE（株主資本利益率）：税引き後利益÷株主資本×１００（％）、企業の経営効率と配当能力を測るもの、過去と比べて数字が伸びていれば成長性がある
チャートの分析：①始値のほうが安ければ白、高ければ黒、②ヒゲ：その日付いた値で一番高いもの（高値）と、一番低いもの（安値）を表す
ゴールデンクロス：短期線が長期線を下から越したとき。一般的に「買い」のタイミング。
デッドクロス：短期線が長期線を上から下に突き抜けたとき。「売り」のサイン。

３．株の上下

新設住宅着工件数：家という買い物をする余裕が消費者に出てきた→家計にお金がある
半導体集積回路生産高：半導体業界、コンピュータ、電機関連の企業の好業績が期待できる
株式は市場心理に作用される
国債の価格が下がるのと、国債の金利があがることがイコール
株式投資においては、株式市場のみでなく、国債市場、金融政策（政策金利）をも注意して見ておく
海外に依存する率が高いほど、為替の変動に合わせた株価の変動も大きくなる
実質的無借金経営とは、有利子負債＜利益剰余金＋現金同等物＋株主資本
負けない投資７原則
- ７．自ら考えて投資をする

＜今日の「これ愉快」＞（こ：根拠、れ：例、ゆ：ユニーク点、か：仮説、い：意見）

こ（根拠）：株式は市場の期待、心理により左右される。期待感が強ければあがる。
れ（例）：阪神の優勝は阪神グループの損益に強い影響を与える（阪神電車の輸送量、阪神百貨店でのグッズの売上）。このため、阪神タイガーズの成績により、市場の期待も高まり、阪神グループの株価が左右される。（他の球団ではあまりない）
ゆ（ユニーク点）：会話形式で分かりやすく株についてレクチャーしている。
か（仮説）：日々の経済状況を捉える上で株は勉強になる。まずは、基本的なことを身につけれ、負けない投資法で小額から実践していけば、知識も株の動向も身に付く。
い（意見）：株式投資は、いろいろな方法があるが、まずは最低限の知識を身につけておく。

＜気付き＞
株いついては、別の機会に投資戦略について記載したいと思います。
この本について言えば、初心者に分かりやすい本だと思います。株式投資というより、株とは何かについて教えてくれます。経済状況を勉強の傍らに、楽しんで実施し、お小遣いを貯めれればいいですね。
＜今日の一言＞
「基本的な経済用語を知って、経済を学びつつ株を楽しもう。」

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