第69回目「三色ボールペンで読む日本語」(齋藤孝著)
<ポイント>
- 三色ボールペンと活用した読書方法とは。
<対象となる人>
- 読書力をアップしたい人
- 要約力を磨きたい人
<Principle>
- 三色方式を使うことで読書の技が身に付く
- 自分の本への関心事項が整理できる
この本に興味を持てば→
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<抜粋(幹は2つ)>(かっこ内は私の意見)
1.脳を鍛える三色方式
- 三色ボールペン読書法は「技」
- 青(客観重要):「まあ大事」というところに引く。多く引きすぎても構わない。
- 赤(客観最重要):「すごく大事」と思ったところに引く。絞り込む。
- 緑(主観大切):「おもしろい」と感じたところに引く。自分の好みや関心が基準。
- 技を身につけるための最大のポイントは、「自分は今、一つの技を身につけようとしているのだ」と強く認識すること。
- 技とは、反復練習によって身につけることのできる技術
- 「技化する」という強い意識をもつことによって、上達は加速する。
- 自分が大事だと思ったところに線を引く=自分の読みの力量をあからさまにすること
- 他人の目を意識する臆病さ→線を引けなくさせている
- 線を引くという行為は、一本一本が小さな試合のようなもの
- はじめは練習のつもりで大胆にたくさん線を引きまくるのがいい
- 線を引く習慣⇒「読むこと=考えること」という図式が技となって身についてくる
- 優れた読者が書いた本=速度調整の利くバッティングマシーン
- 線を引かない=バットを振らないのと同じ
- 本:「身銭を切って」自分で買って読むもの
- 「期待を持って待つ」⇒本を読む上では重要
- 要約力を向上させる方法:三色ボールペンは絶大はる効力を発揮する
- 本を読む際には、客観的な要約力がどうしても必要
- 青でリードし、ここが大事だという個所にきたら思い切って赤に切り替える
- 勇気をもって赤を引くのがコツ
- 赤は青で引いたところに、もう一度上から引くのでもまったく構わない
- ここぞというきに青から赤に切り替える、その瞬間の興奮と緊張感が大切
- 赤を引くコツは、その文章から力が伝わってくるかどうかである
- 「どの色で引こうかな」と迷っている時間は、大変生産的
- 客観性を軽視する社会の未来は暗い
- 読書=優れた他者の思考に寄り添う訓練
- 読書:まず「聴く」作業
- 読書によって鍛えられる構え=積極的受動性の構え
- 基本は本を「自分の本」にするということ
2.三色を技化する
- 緑の線の引き方:①完全に行き当たりばったりに、感覚的におもしろいところに引く、②一貫した関心のもとに、緑を引き続ける
- 本を読んで一番自分に取り込みやすいのは、すでに自分が関心を持っている事柄に関わること
- 一度深く没入したときに、しっかりと三色でその自分の感覚を思考と刻みつけておくことによって、時間が経った後に読んでも、その読みの深さに戻りやすい
- 三色ボールペン方式:書くための基礎訓練にもなる
- 三色で色分けしてたくさんの本を読んでいく→文章を書くコツがわかってくる
- 詰まるところ文章は、客観的な判断と主観的な判断の組合せ
- 三色で引いていると、線を引かなくては気がつかなかった論旨の矛盾が目につきやすくなる
- 線を引くのには、まず自分が同調できる勢いのある文章を選ぶのが妥当
- 線を引きながら読むことで、読むことが技だということが体得できる
- 三色方式:「読書の身体感覚」を技化する方法
<気付き>
やってみると確かに怖さもあるが面白い。私は、蛍光ペンで引いていたのだが、重要度を分けるということと、自分の関心のあることを分けるということで読書に対する姿勢・感覚・意識が違ってくる。
フォトリーディングや、速読といったスピードをともなう読み方とは、少し相反するところもあるが、高速リーディングやリッピングのときにうまく取り入れると理解力が増すのではないだろうか。線を引くことで、本と対話しているような気分になる。
<今日の一言>
「読書は本との対話。三色方式で、どんどん線を引いて、本と対話しよう。そこから、読書に醍醐味が得られ、理解力、要約力が強まる。」
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