第49回目「答えが見つかるまで考え抜く技術」(表三郎著)

PMにしてもどんな仕事にしても、考えることが要求される。ここでは、考え抜くことについて記載されている。思うことと、考えることは違う。考えているつもりと考えていることは違う。考える人は多いが、考え抜ける人は少ない。考え抜くとはどういうことか、その辺りを本書から探ってみたい。
昨日の先輩フォトリーから、マインドマップの作成時の提案を参考にし、今回スタイルを変えてみました。気になる一文に自分の感想を書き足してみました(私の感想は、カッコ内の言葉です)。
この本に興味があれば→答えが見つかるまで考え抜く技術
1.考え抜く人間

  • 人間の一生=「問い」のレベルに応じて決まる
  • 「問い」がない→考えているつもりで、ただ思い悩んでいる。
  • みずから立てた問いに対する答え→みずからにしか引き出すことはできない
  • 「考え抜くこと」→誰にでもできることではない
  • 考えぬく人ほど、おのれを知っている
  • 「常識とは統合された偏見のことである」<アインシュタイン
  • 発想を豊にしたい→男の子と接する時間を増やす
  • 天才:知識という道具の使い方が抜群に優れている
  • ルールの抜け道を見抜く

2.考え抜くヒント

  • 物事の関係性:見える人にしか見えない
  • 自分で観察:自分なりの考え抜いた自分の意見をもつことができる
  • マイナス思考:突き詰めて考える場合には非常に有効な思考の技術、最悪の事態をシミュレーション
  • 前提条件そのものを根底から疑って考える
  • 疑問を感じたということ=そこに考えるべき問題が存在する
  • 「問い」を立てる=情報をキャッチするためのアンテナを立てる
  • 名著:行間に流れるメッセージを読み解く→終生忘れられない読書になる
  • 名著:たった一行の意味を、一週間でも一ヶ月でも考え続けること。わかったふりをしない。表面上の理解で満足しない。
  • 体験をコンセプト化し、そのコンセプトを体験に生かす
  • 自分の体験を言葉にする→思考が深まる

3.考え抜くクセ

  • 朝が効率的
  • 考え抜くには、考えない時間も必要
  • 言葉が違えば物の考え方がまったく変わってくる
  • 日記をつける→人生をクリエイティブに生きる
  • 日記をつける→あとで活用するため
  • 思いつく:「問い」のプールにためこんださまざまな「問い」の答え、ヒントを突然思いつき考えている
  • 答えはすべて自分自身の中にある
  • 日記:思想記録としてつける→唯一無二の「発想の倉庫」になる
  • 日記:行動の記録→思考の軌跡の背景が記録
  • 発想が枯れたとき→言葉を変える

4.読書法

  • 愛読書は百回読む、人生の節目に読む
  • この一文は何を意味しているのか、その言葉の裏側に何が隠されているのか。そして著者はなぜこの一行を書いたのか。そういう深い思索が、考え抜くための訓練に欠かせない。(本との対話)
  • 必ず種類の違う本を三冊読む⇔同じ種類の本を同時並行して読んではいけない:頭の切り替えができない
  • 本の背後に広がる発想の根源に触れる→読書を超えた体験ができる(味わって考えて、読むことも本によっては必要。フォトリーディングにあわない本もあるということかも知れません。)
  • 本に線を引くこと自体、非常に大きな意味をもっている
  • 大切なのは、線を引いた個所をくり返し何度も読み直すこと(良い本は気付きを与えてくれる。そういう本は何度も読み返して見る。私も殿堂入りの本とかをきめています。殿堂入りでない本は捨てる勇気をもって接しています。)
  • 自分が考えていることを誰かに向けて表現する
  • 仮説を立てて、それを人にぶつけてみる

5.常識を踏み越える

  • ハッタリ:ある意味で宣誓のようなもの
  • ピンチのときこそ、ハッタリをかます→果敢に打って出る人間がチャンスに変えることができる
  • 自己評価を高くする
  • クリエイティブな発想:ルールを壊し、ルールを越え、みずからルールを作ることから生まれる
  • 思想家:枠を飛び越えて発想する

5.行動へ

  • 「とにかく、やらなあかん」(何事も行動に移さないと始まらない。やらないと何も変わらない。)
  • 行動に移してこそ、真に考えた意味がある
  • 自分自身が選択したからこそ納得できる
  • デザートから食べていく発想:やりたいことに早く取り組む
  • 「三日、三週間、三ヶ月、三年、三十年」という考え方→三日坊主にならないこと、頑張って三日続けてみる。次に三週間続けてみる。さらに三ヶ月続けてみる。そして、三年、三十年やってみる。(続けていると面白さが分かってくる時がくる。水泳にしても始めはしんどい時期もあるが、できるようになれば楽しさも大きくなって、目標も大きくなる。)
  • 一日一日を大切に過ごす
  • 人生こそ最大の賭け事(人生をどう過ごすかは自分で決めるもの。自分の能力を確かめてみたろやないか。)
  • 自己実現=自己表現
  • 命がけで夢をみない限り実現しない⇔命がけで見た夢は実現する
  • 人は必ずなりたいものになれる←必要なのは、その「覚悟」があるかどうか
  • 「あなたはこれから、どんな「問い」をもって生きますか」



気付き
考えているつもりで、本当に考え抜いているという実感が最近はすくなくなってきた。
どうしても解けない問題があると、以前はずっと考えていた、それが楽しかったときがあった。最近は、先を見ようとしすぎて考え抜くことが無くなって来たのかも知れない。
論理的な本、哲学的な本も最近は読んでいない。フォトリーディングには向かないかも知れないが、大江健三郎氏や中村雄二郎氏を始めとした岩波新書の類も久しぶりにじっくりと味わってみたい。
まずは、大江氏は「あいまいな日本の私」、中村氏は「術語集」あたりから。
この辺りの本のフォトリーディングの仕方があれば教えください。


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