第31回目「不可能を可能にする 最強の勉強法」(吉田たかよし著)
灘中・高校から東大へ、NHKアナウンサー、医師、衆議院議員公設秘書を経験している吉田氏が記載された勉強法です。
医師だけあって脳の仕組みの説明も入れて、効率的な勉強法を紹介されています。
推奨されている方法は、全く難しいところはなく、だれにでも実行できる方法です。
また、上手な読書についても記載されています。
この本に興味を持てば→
勉強法の本については、少し赴きは違いますが(いわゆる実践的な勉強法の紹介でないと思いますが)「ユダヤに学ぶ世界最強の勉強法−わが子を億万長者に育てる方法」という本も面白そうです。
これについては、賢者は先人に学ぶ!by1日1冊の読書というブログで紹介されていました。
マインドマップでは幹は5つですが、ここでは本の章にあわせ7つとしました。
1.原理編(灘高式勉強法)
- 綿密すぎる学習計画は脳をしばる
- 計画でしばるよりも、勉強が好きになる工夫を
- 興味を持ったら脇道にドンドンそれる→興味のあること=覚えている
- 疑問を持つ習慣を身に付ける→答えを自分なりに考えてみる
- 独創的に考える→何でも鵜呑みにせず、疑うことから始める
- 朝から夜まで、身の周りの事について徹底的に疑問をもつ(1日最低10個)
- 情報のアウトプットを心がける
- 脳は、情報のインプットとアウトプットがバランスよく行われてこそ上手く働く
- 記憶すべきものは大声で暗唱する
- 四面楚歌学習法:部屋の四面に張り紙(覚えるべき事項を記載)
2.マルチ勉強法
- 異分野マルチ勉強法:理系と文系の分野を同時に学ぶ
- 同じ科目の勉強を長時間続けると脳の一部分のみが疲労し学習効果が落ちる
- 脳の本棚を整理する=現実の本棚を分野別に分ける
3.時間活用編
- TPOにあわせた学習方法を
- 場所より、どの時間帯に勉強するかで最適な学習法も異なる
- 自転車:頭の中で知識を整理する、うろ覚えの事項を頭の中で暗唱する
- 学習効率を上げるためのキーワード:条件づけ(例:あれが見えたら勉強開始)
- 風呂場:メモを張って覚える、お湯の温度はぬるめにしリラックスしながら覚える
- トイレは記憶のパラダイス、壁にメモをはる、面白いように記憶が長持ちする
- 就寝直前と起床直後に同じメモを見る
- 文字を音として記憶するのではなく、メモを、文字ごと写真を撮るように頭の中に焼き付ける
4.記憶力編
- 映像記憶術:記憶したいことは映像に置き換える
- 映像に喜怒哀楽の感情もイメージ→映像記憶術がパワーアップ
- 連想チェーン記憶術:情報を相互に関連づける、最優先は因果関係
- 出来の悪いゴロ合わせは映像化する
5.テキスト編
- 学習の効果があがるかどうか=上手い読書の出来にかかっている
- 情報の効果的な把握=最初に情報の全体像を認識することから始まる
- 読書の前にその本の全体像を描く
- 読書の下見:下見によって基礎的な情報を頭に入れて全体像を把握
- 読書の下見の方法:本格的な読書の前にまず、本をひと通りペラペラめくりながら、軽く全体に目を通すだけでよい
- 必要個所だけを熟読する
- 読書の最大の欠点は受身でありこと→“ツッコミ”を入れながら本を読む
- 感想を持つだけで脳は活性化する
6.受験編
- 合格しなかれば意味がない
- 試験と同じ時間帯に同じ科目を勉強する:試験時間帯に頭脳がピークになる
- コーヒー:中枢賦活作用(一時的に脳を活性化する作用)があるが、飲みつづけると効果がなくなる
- 深夜の勉強は体内時計を狂わせる
- 英語だけは用途に応じたテキストを買う
7.人脈構築編
- 人から教わることが最も効率的
- 人に会うと脳が幅広く活性化する
- 講演に行って著名人と知り合いになる
<気付き>
勉強はしようと思えば工夫しだいで、時間の有効活用ができる。
勉強するのに場所を選ぶ必要がない。
覚えるには、覚えたいことを周りにたくさん目に触れるところにおいておくこと。
覚え方も単に記憶しようとせず、まず理解し、次にゴロ合わせや連想できる文章を作って覚える。
読書については、フォトリーディングと同様なこと(まず全体像の把握、下見)が指摘されていた(読書ができる人は、自分なりの読書方法を確立しているようですね)。
他には、頭に活性化するためには、いつも(毎日)身の回りのことで良いので疑問と持とう。