第90回目「原稿用紙10枚を書く力」(斎藤孝著)
<ポイント>
- 書く力を向上させる方法は。
<対象となる人>
- 自分の考えを文書に記載したい人
- 書く能力を高めたい人
- 考える力を向上させたい人
<Principle(面白いこと3点)>
- 文章とは構築物
- 三つのキーコンセプトを取り出し、その関係を考える
- まずは一定期間、量をこなしてみる
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書く力は、これから情報発信していく人にとっては必要不可欠の能力。いくつもの、しかもジャンルの違う本を記載されている斎藤先生により、書く力を伸ばす方法を記載されています。
体調不良と残業もあり、ブログの記載間隔があいてしまいました。明日から、気合を入れなおし頑張っていきます。
次回予告:次回は、先週少しある先生に教えて頂いたNLP(神経言語プログラム)について述べていきたいと思います。営業の人、人間関係をよくしたい人は必見です。プロマネも、コミュニケーション能力は必須で、PMの仕事の90%はコミュニケーションに費やされている(デミング)といわれている通り、コミュニケーション力の向上は営業以外の方にも役に立つと思います。
<抜粋>(<>内は私の意見)
(青(客観重要、まあ大事)、赤(客観最重要、すごく大事)、緑(主観大切、おもしろい))
1.書くことはスポーツ
- 原稿用紙十枚を怖がらない人=「文章が書ける人」と定義
- 十枚書く→書く前にメモやレジュメを作り、文章の全体像を構築しなければならない
- 十枚書ける人=長い文章を書く基礎的な力をつかみ、本を書ける能力を手に入れたことになる
- 一日の書くノルマを決めて、その枚数をこなすことを一定期間やってみる
- 自分が一番たくさん書けそうなテーマで練習して、量的な不安をなくすことが大事
- 「引用」は量を書くときには非常に役立つ
- 十枚という課題をクリアするために「何でもあり」でやってみる
- 起承転結の「転」から文章は考える
- どこが「転」なのか、という一点を見極められるかどうかがポイント
- どうやって書いたんだろうと想像しながら読むのが、いちばん理解が進む
2.書くこと=考える力を鍛えること
- 文章とは構築物である
- 「書く」ことの基本的な機能=体験の意味、経験の意味をあきらかにすること
- 書かれた言葉→定着し、時間を超えて残る
- 書けば書くほど、書きやすくなる
- 書く作業=思考を緻密にしていく作業
- 書くこと→そこにどの程度「意味」が込められているかという、意味の含有率が問題となる
- 文章を書く力がつくこと=内容のある話ができるようになること
- 自分と正面から向き合って、人ははじめて文章を書ける
- 何かを取り上げて書くとき⇒そこに新たな価値を発見し、生み出すことに意味がある
- 主義主張がある文章=意味がきちんと含まれており、それが他人にクリアにわかる
- アイデア(ネタ)出しまでは主観が大きく働いている⇔その後の作業では客観が主体にならないと、文章を構築していくことができない
3.書く力=構築力
- 読む←書く材料として読む
- アウトプットを意識すると、より上質な読書ができる
- 読書ノート⇒かえって時間がかかって非効率⇒本自体が読書ノートを兼ねるように、本に書き込む
- 「書くために読む」という意識⇒「書く力」は読書量に比例する
- 書くために読む=「こなす読書」になる⇒こなす読書=制限時間を設けて読むことが重要
- 読むスピードより、どの部分を読むかという選択眼を養うことが大事<これが、速読とフォトリーディングの違いのような気もします>
- 問題意識を持って読む
- 引用しながら、自分がその文章からどういう刺激を受けたかを書いていく
- 書くにあたっては、まず読者と共有できるテキスト、素材が必要だという考えを徹底することが重要
- 具体的に書かせるため⇒最初は一冊の作品から「いくつかおもしろいと思った部分を上げなさい」と指示してあげることが重要
- 引用:読む人がその引用部分だけ読んでも満足するような楽しいものを入れるのがコツ
- オリジナリティ:言葉そのものにあるのではなく、その内容にある
- 読み手に刺激を与え、そこから何らかの「気づき」を与える
- おもしろい話しをする人=普通なら結びつきそうもない意外はことを結びつけて、聴く人に「ああ、そうなのか」という気づきの喜びを与える
- 文章の中に、読み手に何らかの「気づき」を与えるものがなくては読む意味もない
- 書く前:キーワードを拾い出してメモを作ることが大切
- 「書くこと=構築すること」をはっきりと認識して、訓練していかないと書く力をつけることはできない
- 自分の頭の中にある材料を全部紙の上に吐き出すのが第一の作業
- 一本大きな柱を立てて、その中に構成される項目が三つほどあると、ほぼ落ち着いた構築物になる
- 書くことにおいても、材料を準備し、下ごしらえをしておくことがポイント
- 性格の違う三つのキーコンセプトをつくる
- 三つをつなげることによって、複雑さが生じて、自ずとオリジナリティが出てくる
- どのようなキーコンセプトを見つけるかが、書く方向性を左右する
- 書くとき⇒絶対にレジュメをつくらなくてはならない
- 量をこなすこと=どんなことでも上達の条件
- とりあえず量を書く訓練が必要
- キーワード、キーコンセプトをタイトルになるようにキーフレーズに繰り上げていくと、全体が構築しやすくなる
- 自分が一番言いたいことを一行目に書く
- 三つのキーコンセプトを取り出すこと=書く力をつける上での基本
- 三つのキーコンセプトで三角形の図を描いて、その関係を明示してみる
- 書くときにまず図を描いて、それを文書化してみる
- 自分に食い込んできたものを三つあげる
- 書くべきこと、書かなくてはならないことをすべて洗い出して、配列し、構築してから、実際に書く
- 三箇所を切り取る練習を徹底することによって、絞込みのセンスを磨くこともできる
- 自分の中に食い込んだものがどういうものか、どういう角度で食い込んだのかを考えて記述する
4.文体を身につける
- 文体=書く人の立ち位置を示すもの
- 書く力を身につける場合=まず構築力を身につけることが早道
- すぐれた自伝:写真がきちんと配列されるように構築されている
- 生命力があるかどうか⇒声に出して読んでみると、さらにはっきりする
- 自分の立ち位置をどこにとるかで、文体は違ってくる
- 自分がどういう立場に立つかを仮定して、書いてみることが有効な練習になる
- 書くことの原点=感じる、考える
- 文章を書く=三つのキーワード、キーコンセプトを探すことが大切
- 何がよかったのか、おもしろかったのか、三つあげることによって、具体的に語れることだできるようになる
- 自分自身を向き合うこと=自分を取り戻す感じ
<今日の「これ愉快」>(こ:根拠、れ:例、ゆ:ユニーク点、か:仮説、い:意見)
- こ(根拠):構成が不十分だと、読者にポイントが伝わらない。そのため、書くためには、何を書くのか、どういう内容で書くのかを最初の構築することが重要。
- れ(例):メリハリのある文章、起承転結がはっきりとしている文章は、読みやすい。
- ゆ(ユニーク点):三つキーコンセプトを探すことが大切。
- か(仮説):一つことを複数の視点から結びつけられると、読むほうにとっては非常に面白いものになる。複数の事象を結びつけるのであるから、そこには緻密な思考が要求され、書く力を訓練する基本となる。
- い(意見):構築、構成の大切さは、書く場合だけではない。会議やプレゼンにおいても、レジュメがないとスムーズに行かない。ちゃんとした計画を構築してから実施しないと、上手くいかないし、上手くいっているのかどうかさえ分からなくなるし、修正も難しくなる。
<気付き>
本が書けるようになれば非常に楽しいと思いませんか。自分の考えを上手く纏めることができれば、そしてそれを人に伝えることができれば自分の世界も大きく変わるような気がします。自分も書く力を訓練し、ある分野で100冊読み終わった時点で少し振り返って、振り返った内容を本にしたいと考えています。
<今日の一言>
「書く力は、構築力。書く力をつけることは、考える力をつけることでもある。そして、それは訓練しだいで身につけることができる。書く力を身につけて自分の考えを本にして世の中に出してみよう。」
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