第53回目「なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?」(笹氣健治著)

2/10から2/12にかけて、あるセミナーに参加しています。このため、昨日は休んでしまいました。
セミナーには、フォトリーの方が私を含め5名おられました。どういったセミナーかと一言でいうと、α波状態に入ってリラックスしていろいろな能力を磨こうというものです。
フォトリーディングに関係するところでは、リラックス状態に入ることで脳への落とし込みをより有効にする。フォトリーディングした後の引き出し方をより有効なものにする。このようなことに使えるテクニックを学べます(私はこのセミナーで知り合った受講生からフォトリーディグを知りました)。
このセミナーの内容については、セミナー後にこのブログでも紹介しますし、また、このセミナーで学んだテクニックを活かした結果を報告するブログを立ち上げるので興味のある方はそちらも見てください。講師の方が速読の達人で、かつフォトリーディングも受講されているので、速読とフォトリーディングのそれぞれの良さと違いについても伺いました。このあたりも、ブログで記載したいと思います。
さて、今日の本の話題に戻ります。今日の本は、皆さんは仕事には優先順位をつけて実施されていると思いますが、ついつい先延ばしにしていることはありませんか。著者は心理カウンセラーで、サブタイトルが「行動のための自己変革トレーニング」とあるように、心理学の面からその原因をアプローチされています。原因がわかれば、解決方法もつかめ、後は行動する勇気をもてば前進していけます。
この本に興味を持てば→なぜあなたはその仕事を先送りしてしまうのか?

<ポイント>

  • 仕事を先送りにする原因は何か。
  • 仕事を先送りにする原因の対処方法はどうすればよいのか。

<対象となる人>

  • 仕事の先送りを無くしたい人
  • 自分自身の分析をしたい人
  • これから楽しく仕事をしたい人

<Principle>

  • 仕事の先送りへの対処
  • 行動力をつける
  • 自分を見つめ受け入れる

<抜粋(幹は4つ)>(かっこ内は私の意見)
1.先送りの心理メカニズム

  • 行動に移すということ:「やろう」「やらなきゃ」を何も考えずに、ためらうことなく行動に移すこと⇔行動に移せない状態:「やろう」「やらなきゃ」ということに対する妨げがあり行動をためらうこと
  • 行動に移せない原因の確認方法:思考レベル、感情レベル、行動レベルの3つの切り口がある
  • 確認ポイント
    • 思考レベル:「頭の中では具体的にどのようなことを考えているか」ということを明確にする
    • 感情レベル:「どのような感情が湧き上がってきているか」ということを認識する
    • 行動レベル:知らず知らずのうちに、もしくはついついやってしまう逃避的な行動について確認する
  • 自動思考:ある場面に直面した時に自動的に頭の中に浮かんでくる考えのこと
  • 同じ出来事でも人により自動思考は異なる:禁煙場所でタバコを吸っている人みて、ある人は「マナーが悪い」と思い、ある人は「タバコが吸える場所がないのかな、かわいそうだな」と思う(ある事象をみて、人の受け止め方はそれぞれ)
  • 信条体系:その人が信じていること、ものごとに対する信念・思い込みのようなもの
  • 同じ出来事でも、信条によって自動思考が異なる:「マナーは守らないといけない」という信条の人は「マナーが悪い」と思い、「世間はタバコを吸う人に厳しい。もう少し暖かくみてあげてもいいのでは」という信条の人は「タバコが吸える場所はないのかな、かわいそうだな」と思う(その人の考え方の基礎となっているところ=信条と考えればよい。考え方の基準は人それぞれ。)
  • 感情と思考はセットになって発生している(不安や恐れがあれば、行動をためらう。つまり、先送りしてしまう原因と考えてよい。)
  • 恐怖心:「過去のイヤな記憶」「未知の不安」から生じる

2.心理パターン

  • 先送りの5つのパターン
    • 完璧を目指しすぎてしまう
    • 効率を求めすぎてしまう
    • 結果を怖がりすぎてしまう
    • もともとニーズがないことをやろうとしている
    • 自分の可能性を狭くすることを恐れている

3.行動に移すための3つのステップ

  • 思考レベルへ起こっていることへの対処
    • 不都合な信条体系に気付く→陥る原因:「全か無か思考:白か黒かで判断。少しでもミスがあれば完全な失敗だと考える」「一般化のしすぎ:たった一つの良くないことがあると、全てがそうだと考える」「結論の飛躍:根拠のないものに悲観的な結論を出してしまう」「拡大解釈と過小評価:失敗を過大に考え、長所を過小評価してしまう」「個人化:自分に責任のないことも全て自分のせいにしてしまう」
    • 思考レベルの対処方法=信条体系が「必ずしも正しくない」ことを理解する→現実的かどうか、例外がないかどうか
    • 思ったことを行動に移せないタイミング→不都合な信条体系を見直すいいタイミング
    • 信条体系に気付き、事実を認め、現実に向き合う←つらいことだか真正面から取り組むと必ずチャンスが待っている
  • 感情レベルで起こっていることへの対処
    • ネガティブ感情を克服する:自分を責めてしまう自分→リフレーミング
    • フレーミング:物事をひとつの面からだけではなく、別な面からもとらえるための働きかけ→視点や考え方を意識的に変えるテクニック
    • プロセスのリフレーミング:「自分を責めてしまう自分」の否定的な考え方自体に肯定的な視点を与える←重要なのは「あの行動は自分を守るためには仕方なかった」という姿勢:その行動を選択したという判断をそのまま受け入れる
    • わだかまりを解消する4つのプロセス:わだかまりの感情を言葉にする、わだかまりの原因を明確にする、期待やこだわりを把握する、期待やこだわりを見直す:不都合な信条体系が潜んでいないかを点検する
  • 行動レベルで起こっていることへの対処
    • 解決志向短期療法:「どう変わりたいか」という目指すべき姿に焦点を当てる
    • 多くの原因すべてに対処できない→「理想的な目指すべき状態」を想定し、それを実現するにはどうすればよいかを考える「解決志向」が有効
    • 自問によって理想の姿を導き出す:「どうなったらいいだろうか」「理想の状態が百点満点だとしたら、今の状態は何点だろうか」「今までにどのようなことが役立っただろうか」「いま自分にできることは何だろうか」
    • アウト・オブ・ザ・ボックス:行動を制限していた思い込みを取り除く考え方→基本フォーマット:「もし、私が○○できる(○○する人)だとしたら、何を考え、まず何をするだろうか」←これを用いてじっくり自身に問いかけてみる

4.新しい方法の受け入れ方

  • 先送りの悪循環を断ち切る=行動レベルでの取組みを繰り返すことが有効
  • やり方を変えるのが面倒→新しい習慣を定着させるのはつらいことだという前提を認める。その上で、新しい方法を取り入れるメリットと現状維持のメリットを考えて、どちらが好ましいかを考えてみる
  • 今までの自分が否定されていると感じる→二者択一で考えない、必ずしもどちらか一つを選択しなかればならないわけではない
  • 自分の能力の限界をすることへの恐れ→自分を駆り立てているものは何か、自分が何のために人生を送ろうとしているのかを考えてみる
  • 心を楽にする考え方=「執着を手放して、すべてを受け入れる」:どのような結果も積極的に認める、できることはちゃんとやった上で結果に執着しすぎない⇒根本的な考え方は、「すべてがうまく行くようになっている」



<気付き>
自分の心理状態を分析することは難しいが、自分の考え方を知った上で、自分を見つめ直した上で対応策がうてる。つい先送りする仕事もあり、そういえばなにかしら私にも当てはまっているところがあります。自分の信条体系は何となく分かるので、この辺りで冷静に自己分析してみたいと思います。そして、そこから新たにスタートする。問題をそのままにしていても誰も解決してくれません。自分を知るための良い機会を与えられたと思い、自分を向き合ってみます。
今受けているセミナーの内容にも少し通じるところがありますね。

<今日の一言>
「自分の考え方、自分の信条体系を知り、自分を見つめ直すことで、新たなスタートをきろう。自分のすべてを受け入れて、自分の可能性を信じてみよう。」



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