第42回目「マインドマップ読書術」(松山真之助著)

今回は、デマルコやプロジェクト関係の本から離れ、読書術についてです。
フォトリーディングでよく使うマインドマップについて、読書マップという観点から説明されています。マインドマップの使い方の解説を例題を含め記載されています。いろいろなパターンのマインドマップ例があり、これからマインドマップを作成するにあたって非常に役立つと思います。
また、単にマインドマップの使用例ではなく、読書マップを作る必要性や、そこから発展して自分ブランドを作る意味、楽しさについても触れています。
今まで目次や本の内容をそのままマインドマップに落としており、もう少しうまく纏められないかを自問していた私にとって、参考になる本でした。
この本に興味をもてば→マインドマップ読書術―自分ブランドを高め、人生の可能性を広げるノウハウ
著者が立ち上げた読書マップのクラブとは→MindMap倶楽部
この本を整理した私のマインドマップは(私は、ツールとしてインスピレーションを使ってみました)→読書術
ビジネス・バイブルさんにも紹介されています→ビジネス・バイブル

<ポイント>

  • マインドマップを読書マップとしてどう使えばよいか。
  • 読書後のアウトプットをどうまとめればよいか。

<対象となる人>

  • マインドマップの作り方の参考例を知りたい人
  • 読書後のまとめを残しておきたい人
  • 考えの整理の仕方を身に付けたい人
  • 自分発信(自分から情報発信)をしたい人

<Principle>

<抜粋>
1.マインドマップ読書術

  • 本は、何が一番のキーメッセージなのかを見つけ出そうという気持ちで読む
  • 新しい発想を生み出すきっかけになる
  • 本を読んだ人が自分の中で起きた心のケミストリー(化学変化)を表現する新しいツールとして有効
  • マインドマップという図解を使うことで、より深く記憶に残る
  • 経験価値=なにげない経験×(それを見る目線+出したい気持ち)
  • マインドマップ:読書という経験を自らの知恵にするという「経験価値」への変換として案外いい

2.マインドマップとは

  • コンセプト(例:議事録、提案書、アイデアなんでもよい)を構造的、体系的、創造的に書き出す方法
  • マインドマップの特徴:「関連付け」「強調」
  • 考案者:トニー・ブザン
  • マインドマッパーになる心得=3つのA:①Accept 受け入れよ(面白いよ)、②Apply 用いよ(使ってみない?)、③Adapt 応用せよ(こんなところにも使えるよ)
  • マインドマップで一番重要なこと:書き進んでいくにつれ、現在考えていることを体系化できるということ
  • マインドマップの作成→まとめる、構造化するというトレーニングをすることにつながる
  • マインドマップ:樹形状の体系化思考法
  • マインドマップにする際:本に書いてあったことをそのまま忠実にまとめる必要はない

3.マインドマップの作成

  • 大切なこと:「本の全体を自分の手でとらえる」という感覚
  • 読者の知恵の図解になる
  • サブテーマのひろい方
    • どうしてもメモに残しておきたいフレーズ:3つまでとし、あとはキーワードにするなど工夫する
    • 思い切って最も重要なメッセージに絞り込む
    • 読書マップ:基本的にはキーワードによる構造化のプロセス
    • 一番のポイント:キーワードをひろい出すこと
  • 最も重要なこと:「自分サイドでのケミストリー(化学変化)」があること
  • 本を読むこと:情報や知識をインプットするための行為(入れるための行為)→出すための行為へ
  • マインドマップ:内容を(自分にも人にも)わかりやすくまとめる技術向上に役立つ
  • 読書の楽しみ:自分の経験や体験と本による疑似体験が融合して新たなものを生み出す瞬間
  • マインドマップの例から
    • 文章を書くときには、まず図解してから文章を書き始める
    • 重要なものを大きく書き込む
    • 5W1Hの支店でまとめる

4.読書で人生が変わった

  • 企業ブランドの時代から個人ブランドの時代へ
  • 「出す姿勢が個人ブランドを作る」きっかけを生み出し、「継続する努力」が個人ブランドを積み重ねる、「ユニークさを求める姿勢」が個人ブランドを加速させる
  • 「やってみる」人と「ただ感心するだけの」人がいる→後者が圧倒的に多い→まずはやってみること
  • 「読書とは著者の魂との邂逅である」亀井勝一郎氏)(邂逅:かいこう=出会い、めぐりあい(Microsoft Bookshelf Ver3.0))



気付き
読書でのアウトプットの大切さに共感できた。
また、マインドマップについては、フォトリーディングでのアクティベーションでのツールとしてだけでなく、自分の意見を反映させて読後感をまとめるという意味でも是非使ってみたい。
マインドマップの書き方は自分にあったものを確立していけばよい。
パレードの80:20の法則に従えば、多くの場合著者の言いたい本質は全体2割を読み取れば理解できると考えれる。そういったこともあり、いかにキーワードを抜き出すかがカギになる。私の場合は、フォトリーディングの講習で、確かコーラスさんが言われた言われていたかと思いますが、XXXXXの時にキーワードに引いています。それからフォトリーディングに入っていきます(逆の場合もあります。フォトリーディングして、アクティベーションの時にキーワードに線を引くときもあります。マインドマップの作成と同時にキーワードに線を引くときもあります)。勿論、それがフォトリーディングとして良いのかどうかは分かりませんが、マインドマップやこのブログを作る際には少なくとも役立っています。
フォトリーの皆さんも、ここに記載されている例も参考にして、自分のあったマインドマップを習得していきましょう。
マインドマップフォトリーディングの一つです。せっかく良いツールを学んだのですから、それを使って(各自の目標達成に向けて)「やってみる人」になりましょう。
本に線を引く方法は、斎藤孝先生の「」に記載されているようなので、そちらもフォトリーディング後ブログに掲載します。