第35回目「お金の哲学」(中島薫著)
具体的なお金儲けの方法を書いた本ではありません。お金がどうすれば貯まるのか、豊になるとはどういうことなのかについて語られています。
お金を貯めるというとガメツク稼ぐというイメージを持っている人は、考え方を変える必要があります。また、お金の話しをされていますが、本当は人生を豊にする方法を教示している本といえます。タイトルからの印象と違い、読み終わった後にほのぼのとした感じを与えてくれます。
この本に興味を持てば→
また、この本も土井さんのブログに紹介されています→ ブログ人でビジネス・ブック・マラソン
<ポイント>
・お金を稼ぐということはどういうことか
・お金を好かれるにはどういう考え方が必要か
・豊さとは何か
<対象となる人>
・お金を貯めたい人
・お金の法則について知りたい人
・人生を豊にしたい人
<Principle>
・お金脳のつくり方
・お金の有効な使い方
・感謝することが基本
・人への手助けがお金になって返ってくる
<抜粋>
1.お金に学ぶ
- お金:それ自体は平等であるが、不平等をたくさん生む
- お金:自分を幸せにする道具の一つ
- お金があるかないかが問題ではない:お金がない理由を答られるかどうかが問題
- お金が少ない=生き方の努力が足りない
- お金:努力によって数字が移動する
- 「どうしていいかわからない」→甘え
- 考える余裕のある人:どん底ではない、挽回できるチャンスがある
- 「何かを実現させるためには何かをしなければいけない」
- 子供には自分が欲しいものを自分で努力して手に入れる力を伸ばしてあげる
- 学校で習わないような力を養ってあげる義務が親にはある
- 家でもっとオープンにお金の話しをしたほうがよい
- 基本方程式:努力に応じた報酬
- 「あなたが一生懸命に仕事をしても儲からないのは、あなたが間違った仕事をしているせいではないですか」
- お金のTPOを知る→お金で恥をかかないためのコツ
- お金のTPOがずれる→お金が寄り付かなくなる
- 物語のあるお金かどうか→どうやってその人がそれだけのお金を手にしたのかに興味を持つ
- マークする:(お金を稼いだ)物語を持っている人
- お金:それ自体を単独で見ないと絶対だめ→比較するとお金がかわいそう
- お金はほかのものと一緒の土俵に上げてはいけない=お金はお金でまた大切
2.お金に目覚める
- お金:自分らしく生きるための予算
- お金持ち←お金を得たプロセスにフォーカスする、なぜそんなに使えるようになったのか
- お金持ちにあるのがわかっているなら:貧乏からスタートした方が、人生にドラマがあって面白い
- 「収入を変えるには、いままでの環境を変えるか、あるいはあなた自身が変化して成長するしかありません」
- 正しい仕事をしていれば、収入は必ずついてくる
- 好きな仕事で、人を喜ばせ、自分も楽しい、そして収入も得られる←この順序も重要
- 人生にはチャンスはたくさん転がっている
- 成功するための二つの方法:「人と違うことをする」「同じことをするときは、人と違う方法でする」
- 経済学=心理学
- 何かを最後までやりぬくには、本気と集中力が大切
- お金に向き合うときは、いついかなるときでも覚悟がいる
- お金に対して、「うれしい!」という感動と、「ありがたい」という感謝が必要
- お金に対する感動をなくすと、お金はふえなくなる
- どんどん自分に投資する、自分のために使う、人の役に立つことにも使う
3.お金に向き合う
- お金脳のつくり方
- ①健康
- ②感謝をする
- ③先に気づく
- ④すぐにやる
- ⑤人のいやがることはしない
- ⑥ツキのいい人をマーク
- ⑦人を応援
- ⑧みんなにいい顔をしない
- ⑨人のために使う
- ⑩くつろぐ音楽を聴く
- 感謝をする気持ちがいつも芽生える状態になっていると、お金運もついてくる
- 夜、寝る前に「今日は何に感謝をしたか」ということを考えてみる
- まわりの人たちが幸せになると、自分も幸せになるという発想でいる人が、最終的に豊になる
- 先に与えるという癖をつける
- 何かをするときは、すぐに始める
- その日にするべきことを次に持ち越した場合には、「賞味期限が切れた」と思う
- するべきことは生ものと思え
- ツイている人と一緒にいる
- 素直というのはすごく重要な要素:真に受ける人が成功する
- お金は人のために使う
- 人のために使うと、お金はあとで返ってくる
- いい魂にはお金も集まってくる
- お金脳を作る:お金のことを考えるよりも別のことを考えるほうが、一見遠くて実は近い道
- 考え方が貧乏だからいつまでも貧乏
- 入ったら分ける
- お金:人が喜ぶために自分を動かす人には必ず返ってくる
- お金が貯まる人:基本的には正直で誠実な人
4.お金に親しむ
- 収入を上げるポイント:誰をつかめるかがポイント
- キーパーソンをつかまえる=「すべてが豊な人生への近道」
- 人に近づこうと思ったら、まず、「あなたにすごく興味があって、もっと詳しく知りたい」というアピールをすること
- 出会う努力をしない人には出会いはありません
- お金のことを定期的に思ってあげる
- お金に関して:こちらが優位にたたないといけない
- バランスの悪い使い方をしている人:お金は寄りつかない(一点豪華主義はだめ)
- お金:有効に使ってもらえるのが好き、ずっと止めておかれると腐る
- 人が喜ぶとお金も喜ぶ
- お金はうれしい記憶が好き
- 儲かっている人ほど、小銭を大事にする
- お金があるのを知っていて拾わなかったら、お金に恨まれる(一円を拾わない(無視する)とその親たち(1万円札)から嫌われる)
- お金というものはお金以外のものから生まれる
- お金:結果的に起きた現象
- ないものに執着しても無駄
- 「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」(松下幸之助)
- 「鳴かぬなら鳴くやつ探せホトトギス」(著者)→鳴くのをつかまえてきて鳴いてもらえばよい→この執着のなさがお金に好かれるコツ
- お金を使うときにはいつも感謝をする
- 人のためにお金をつかうと、お金はふえる
- お金は「勘定」ではなく、「感情」で使う
- お金は自分が使うものであって使われるものではない
儲けるということは、それだけ多くの人から指示されていること。
人の役に立つこと、人に感動を与えられることが、人生を豊にするとともに、経済的にも豊にしてくれる。
お金を儲けるということは、どれだけ多くの人の役に立つことができるかと言うことでもある。
また、お金は汚いものでもなんでもない、むしろお金で人を幸せにしてあげることもたくだんできる。お金も嫌われるところには行かない。
お金に感謝する、ものごとの感謝する、感謝の気持ちを持てる人が豊になれる人。
人の役に立つということは、お金脳のつくり方にもあったが、人とり先に気づくことと、行動力(すぐにやる)を持つことも大切。待っていては何も起こらない。
以前、このブログでも紹介した「誰でもできるけど、ごくわずかな人しか実行していない成功の法則」にも感謝する習慣を持つことや、最後まであきらめずに取り組むことの重要性が記載されていました。
キーパーソンをつかまえることが成功につながるということは、先日ある企業家の話しにありました。
その話しを少しすると(少し違っているかもしれませんが言いたいことはあっています)、いろいろな対応をしてもどうしも売れない子供向け商品がありました。
ある日、ある学生から卒業研究にその商品の広告を作る許可が欲しいとの連絡があり、何の問題もないので許可したそうです。
そして、その学生の考えたその商品の使い方、デザインを見て感動したそうです。
今まで子供向けでしか考えいなかったその商品を、素敵なオブジェとしてデザイン。
その後は、その学生を社員にして、そのデザインに徹底して集中したそうです。
すると、ヨーロッパにデザイン博にも好評を博し、またそこからいろいろなビジネスモデルができた行っているそうです。
人との出会い、本との出会いが人生を変えてしまうことも多くあると思います。
出会いを大切にして、感謝すること、疑問をもつことを、フォトリーディングとともに日課にしていきましょう!!