第12回「質問力」(飯久保廣嗣著)

今年最後のフォトリーディングです。(今年中に終わるか、今、曙が負けました)
この本に興味を持てば→質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング
幹は5つ。
1.生きた質問

  • 理にかなった質問=思いつきのレベルを脱すること、考えられる原因の可能性を検討、真の問題解決や意思決定に役立つ
  • ダメな質問=あいまい、限定的、二者択一、当たり前
  • 網羅的に問題の因果関係を列挙し、影響と対策を議論し尽くせる質問
  • 暗算思考ではだめ→プロセスが開示されない、結果を導く情報が不足=対策が立てられない
  • 暗算思考→出てくる答が一つになる
  • 正しい質問→複数の選択肢、思考プロセスを明らかにする、ムダなプロセスがなくなる(スピーディ)、網羅性が高い ⇒ 結果が的確
  • 思考プロセスの明確な質問=どんな可能性があるか、それぞれの影響は、どれが最善か
  • 質問力=論理的な質問を繰り返し、論点を明らかにする
  • 積極的な質問、知識や情報を獲得、問題点を明らかに→世界共通のルール
  • 身につけるには→自分の意志をしっかり持つ、人間関係を構築する積極性を持つ、常に自問を続ける

2.学ぶ質問、考える質問

  • 質問:具体的な情報を求める質問と情報を求めない質問
  • 具体的な情報を求める質問:「なに?」の質問と「なぜ?」に質問
  • 考える質問=知性をはたらかせる質問
  • インテリジェンス=知性あふれる、高度の思考、判断できる人
  • 四つのなぜ?→なぜそんなことが起きたのか、なぜそんなことが起きるのか、なぜそれをやるのか、なぜそこから手をつけるのか  因果関係と根拠を問う
  • 何か最も重要か、緊急か、無視すべきか、案件の条件を把握する

3.質問力の論理

  • 二者択一ではなく、「他に適当な解決策はないか」とことん思考する
  • 他にはないかの自問と他の人はどう考えるかの謙虚な想像力を保持する
  • どの問題から着手するか優先順位をつけるプロセスが必要
  • 判断基準→重要度(より大きな問題は)、緊急度(すぐにやるべきものは)、拡大指向(放置すると深刻化するのは)
  • 遡って考える、複数思考で考える
  • 目的から目標を考える
  • 目標設定→何を期待したいのか、どういう制約条件があるか
  • 目的を達成するため=より重要な目標はなにか
  • 情報開示の質問:他に問題はあるか、どういう手段で解決するか、真の原因は、本質は、選択肢は、判断基準は、実行するには、対策は、責任者の見解は、組織の見解は
  • EM法:四つの思考療育=数々の問題を把握すべき状況(状況把握)、原因を究明すべき状況(原因究明)、選択や決定をすべき状況(意思決定)、リスク対応が求められる状況(リスク対応)
  • 問題=広い意味で対応すべき状況の全体、トラブル=原因を究明すべき問題
  • 原因究明→なにより情報が大切
  • 情報収集:なにが、どこで、いつ、どの程度の4つの視点
  • 対策:暫定対策、抜本対策、再発防止策
  • 最初に目的を明示
  • 疑問はその場で解決←しこりを残さないコツ
  • 問題が複雑→意思決定は分散すべき
  • 質問を責任追及、攻撃を混同しない
  • 本質から離れた質問はしない

4.質問力を鍛える

  • 最も重要なこと=適切な課題設定、目的設定
  • リスク対策→その影響と甚大さの具体的対策が明示され先に進む

5.質問の哲学と未来 

  • 前提をしっかり認識
  • 前提を認識しないと誤った選択をする
  • やってみなはれ→シミュレーションをやってみなはれ



気付き
来年になるので、今年はここまでです。
続きは来年に追加、改定します。

みなさん、良いお年を。

1月1日に以下追記です。
論理的に考えられる良い質問をすることが問題の解決につながる。
二者択一ではなく、多くの選択肢を考え、その中から最適解を求めていく。
何を聞きたいのかを明確にする。
考え方のプロセスを身に付けておくことが重要で、それは訓練すれば可能。
問題はあいまいにせず、解決策を明らかにすること。そして「しこり」を残さない様にする。
常に「なぜ?」を考え、自分の意見を持ち、根拠を正しく問う姿勢が必要。
質問の仕方によって、解決策が上手く出てくる場合と逆に問題の本質が見えなくなる場合がある。
サブタイトルに、論理的に考えるためのトレーニングとある様に、論理的に解決策を見つけ出すための考え方を身につけるための一方法を提示されている本です。