第56回「PMP受験対策〜アウトプットから憶えるPMP対策」(その2:タイム)
今年度(3月末)にPMPを受験することになりました。実は、SMCセミナーを再受講した理由の一つに、少ない時間の中での受験なので潜在意識の活用にも頼ってみようとの思いがありました。
使用する本は以下の通りです。
・PMBOKガイド:2000年版
・Porject Management Professional(PMP教科書)
・PMP試験実践問題
・よくわかるPMP認定試験合格対策
・Pmp Exam Prep(Rita本)(随時使用)
このブログでは、各プロセスのインプット・ツールと技法・アウトプットを、アウトプットを中心に理解しながら憶えていくことに重点をおきます。
少しフォトリーディングで読んだ本の紹介とは異なるかもしれません。ただ、上記の5冊をエッセンスにするため5冊読んだことにします(笑)。
私が考えるアウトプットからみたストーリーを記載しますので参考にして下さい。但し、見るだけでなく、必ず自分なりの言葉で整理しなおし、口に出して憶えてみてください(オートクライン機能を活用してください)。また、他によい憶え方があれば教えてください。
※暗記用カードを作成しました暗記用カード
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わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるさんのブログも参考になります→スゴ本
<2回目:プロジェクト・タイム・マネジメント>
1.アクティビティ定義
WBSから要素成果物を作り出すために実行しなければならないアクティビティを特定し文書化する。
- <インプット>
- ①WBS
- ②スコープ記述書
- ③過去の情報
- ④制約条件
- ⑤前提条件
- ⑥専門家の判断
- <ツールと技法>
- ①要素分解:WBSの個々の要素をより管理可能なレベルにまで分解すること。
- ②テンプレート
- <アウトプット>
- ①アクティビティ・リスト:全てのアクティビティを列挙し、作業内容を説明
- ②詳細資料
- ③WBS更新版
- <アウトプットの確認>:プロジェクトで実行するすべてのアクティビティをアクティビティ・リストとして文書化する。
- <ストーリー>:プロジェクトで実行するすべてのアクティビティをアクティビティ・リストとして文書化する。→何をものにして作るのか(インプット):WBSやプロジェクトの妥当性、目標を確認するためスコープ記述書をもとにする。→どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):WBSを要素分解する。
2.アクティビティ順序設定
アクティビティが定義されれば、次にアクティビティの順序を決める
- <インプット>
- ①アクティビティリスト
- ②成果物記述書
- ③強制依存関係:アクティビティ間の関連付けが絶対的、ハードロジック、テスト以前にプロト作成等
- ④任意依存関係:プロジェクトチーム内で調整可、ソフトロジック
- ⑤外部依存関係:外部からのH/W調達等
- ⑥マイルストーン
- <ツールと技法>
- ①PDM(プレシデンス・ダイアグラム法):AON
- ②ADM(アロー・ダイアグラム法):AOA、FS関係のみ
- ③条件ダイアグラム法:GERT、ループや分岐条件の処理が可能
- ④ネットワーク・テンプレート
- <アウトプット>
- ①プロジェクト・ネットワーク図
- ②アクティビティ・リスト更新版
- <アウトプットの確認>:アクティビティの相互間の論理的関係(依存関係)を図式的に表示したプロジェクト・ネットワーク図を作成する。
- <ストーリー>:アクティビティ相互間の論理的関係(依存関係)をプロジェクト・ネットワーク図として表示する。→何を元に作成するのか(インプット):アクティビティの順序を決めるためにはアクティビティの一覧としてアクティビティ・リストが必要。また、成果物の特性が順序に影響を及ぼすためスコープ記述書も必要。そして、アクティビティ相互間の依存関係を確認するため強制依存関係、任意依存関係、外部依存関係を考慮する。また、イベントを設定するためマイルストーンの考慮する。→どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):アクティビティの依存関係を表すために、PDM、ADM、条件ダイアグラム法(GERT)を用いる。
3.アクティビティ所要期間見積り
各アクティビティに要する所要期間を見積もる。
- <インプット>
- ①アクティビティ・リスト
- ②制約条件
- ③前提条件
- ④資源に対する要求事項
- ⑤資源能力
- ⑥過去の情報
- ⑦識別されたリスク:リスクの影響をどこまで含めるか。
- <ツールと技法>
- <アウトプット>
- ①アクティビティ所要期間見積り
- ②見積りの根拠
- ③アクティビティ・リスト更新版
- <アウトプットの確認>:アクティビティを完了するのに必要な期間としてアクティビティ所要期間見積りとして評価する。
- <ストーリー>:アクティビティに対する一覧(アクティビティ・リスト)、順序(プロジェクト・ネットワーク図)が決まったので、今度はアクティビティの所要期間を見積る(アクティビティ所要期間見積り)。→何を元に見積るのか(インプット):まず、どのようなアクティビティがあるかを確認するためアクティビティ・リストが必要。次に、どのようなリソースを割り当てるかで所要期間が変わるため、資源に対する要求事項、資源能力を考慮する。また、リスクも期間に大きな影響を与えるため、識別されたリスクも考慮する。→どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):過去の事例から見積ったり(類推見積り)、定量的に成果物の数量に生産性を掛けて見積る(定量ベース所要期間)。また、リスク対応のため予備時間(コンテンジェンシー)を追加しておく。
4.スケジュール作成
アクティビティに対し、一覧ができ、順序が設定され、各アクティビティの所要期間も分かったので、各アクティビティの開始日と終了日が記述された線表であるプロジェクト・スケジュールを作成する。
- <インプット>
- ①プロジェクトネットワーク図
- ②アクティビティ所要期間見積り
- ③資源に対する要求事項
- ④資源プール記述書:どのような資源がいつ、どう利用できるか。
- ⑤カレンダー
- ⑥制約条件
- ⑦前提条件
- ⑧リードとラグ:リード゛=後続作業を早めるための作業をオーバラップ期 間。ラグ=後続作業の開始を遅らせる期間。
- ⑨リスク・マネジメント計画書
- ⑩アクティビティ属性:実行責任、地理的場所や建物等
- <ツールと技法>
- <アウトプット>
- ①プロジェクト・スケジュール
- ②詳細資料:期間毎の必要資源、代替スケジュール案等を含むことが多い
- ③スケジュール・マネジメント計画書:スケジュールに対する変更のマネジメント方法を規定したもの。
- ④資源に対する要求事項更新版
- <アウトプットの確認>:各アクティビティの順序が決まり、アクティビティ個々の所要期間も決まったので、それをもとにいよいよプロジェクト・スケジュールを作成する。
- <ストーリー>:アクティビティの順序と所要期間からプロジェクト・スケジュールを決める。→何を元に決めていくのか(インプット):アクティビティ順序設定で作成したプロジェクト・ネットワーク図、アクティビティ所要期間見積りで作成したアクティビティ所要期間見積りをベースとする。また、依存関係を正確に定義するためリードとラグを考慮する。他にはどういうリソースがいつ入るかを考慮するため資源に対する要求事項、資源プール記述書、プロジェクトの作業日を考慮するためプロジェクトのカレンダーを知っておく。→どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):決められた納期に入れるためには、クラッシングやファスト・トラッキングを用い所要期間の短縮を図る。また、リソースが偏らないように資源平準化の経験則を用いる。他には、CPMやPERT、GERTといった数理解析を行ったり、モンテカルロ法に代表されるシミュレーションを用いる。
5.スケジュール・コントロール
スケジュールの変更をコントロールする。
- <インプット>
- ①プロジェクトスケジュール
- ②実績報告書
- ③変更要求
- ④スケジュール・マネジメント計画書
- <ツールと技法>
- ①スケジュール変更管理システム
- ②実績測定
- ③追加の計画
- ④プロジェクトマネジメント・ソフトウェア
- ⑤差異分析
- <アウトプット>
- ①スケジュール更新版
- ②是正処置
- ③教訓
- <アウトプットの確認>:スケジュールに関する変更情報をスケジュール更新版に反映する。また、計画に沿ったものに戻すため是正処置を行い、教訓を得る。
- <ストーリー>:スケジュールに関する変更情報をスケジュール更新版に反映する。→何をもとに変更する(インプット):スケジュールの変更はプロジェクト・スケジュールに対して行う。変更されるのであるから、変更要求が発生している。また、実績も確認する必要があるため実績報告書で実績を確認する。スケジュールの変更手順については、スケジュール・マネジメント計画書を参考とする。→どのようにしてアウトプットを出すのか(ツールと技法):スケジュール変更管理システムに則って実施する。実績いついては実績測定や、差異分析を行う。
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